法然院サンガ: 066

法然院サンガからのご案内(1999年2月)

N-0066-J

UPDATE: 1999/02/06

私と京都

(財)京都市景観・まちづくりセンター 評議員

法然院 神主 梶田真章

八角九重塔の再建を夢見る

 私は通称「黒谷さん」と呼ばれている浄土宗大本山金戒光明寺の塔頭に生まれ育ちました。黒谷の境内は、子供にとっては格好の遊び場で、学校から帰るとすぐに表へ飛び出して、日が暮れるまで、ボール遊びやビー玉や鬼ごっこなどに興じておりました。
 大学入学以後は大文字山の西側に連なる善気山を境内とする法然院に住むことになりましたが、緑と歴史的建造物に囲まれて、京都の中でも環境に恵まれた場所に暮らしてまいりましたことをつくづく幸せに感じております。

 1175年、法然上人は比叡山西塔黒谷で専修念佛(阿弥陀佛にいのちをあずける一切の生きとし生けるものを佛にならせるという阿弥陀佛の本願を信じて、もっぱら南無阿弥陀仏を唱えること)の教えを悟られ、比叡山を下って栗原岡に立って西に向かって念佛を唱えられたところ、空に紫雲がたなびいたと伝えられておりますが、この栗原岡が現在の黒谷の境内で、丘の上の塔頭、西雲院の境内にはその折に法然上人が腰掛けられた「紫雲石(しうんせき)」が残っております。

 このとき、法然上人は眼下にどのような風景を眺められたのでしょうか。黒谷のすぐ南に位置する現在の岡崎文化ゾーンには、11世紀後半から12世紀前半にかけて相次いで建立された前期院政時代の記念碑的存在、当時の人々の汗と涙の結晶である六勝寺(白河天皇の法勝寺・堀河天皇の尊勝寺・鳥羽天皇の最勝寺・鳥羽天皇中中宮待賢門院璋子の円勝寺・崇徳天皇の成勝寺・近衛天皇の延勝寺)の壮麗な伽藍が立ち並んでいたことでしょう。とりわけ法勝寺の池の中島に建てられていた高さ80メートル以上と推定される八角九重塔は異彩を放っていたのではないでしょうか。

 現在の京都市動物園の辺りが法勝寺の境内だったようです。
 「動物園を移転して、八角九重塔を再建、そこを全国から納骨を受け入れる共同墓地として整備し、墓参者が全国から訪れ、塔のまわりには落葉広葉樹の森が広がっている。そんなわがままな夢を含め、数多くの寺が開かれた共同体としてそれぞれの個性を生かし、真の意味で自分自身を見つめ直していただく人々の心の安らぎの場となって市民の生活とともにある。」
 そんな京都の姿を勝手に夢見て、自分なりに寺をあずかってゆきたく思っております。

*この文章は、(財)京都市景観・まちづくりセンターのニュースレターに寄稿したものです。


「INDIAN CEREMONY『大地の声を聴け』」

1999年2月3日(水)19:00(18:30開場)

セイクリッドラン提唱者、デニス・バンクス氏によるセレモニーとトーク

参加料:800円

アメリカ先住民、チッペワ族のデニス・バンクス氏が来洛します。
大地から囁かれる人類と地球の調和への祈りの声を感じて下さい。

お問い合わせは、
藤沢さん(TEL: 090-8237-3631)または
小野田さん(TEL: 075-465-1457)まで


「楊 興新(ヤン シンシン)胡弓コンサート」

1999年2月5日(金)18:30(18:00開場)

於 京都こども文化会館 エンゼルハウス
(上京区一条通七本松西入 TEL: 075-464-0356)

参加料:5000円

6才で胡弓を始め、文化大革命などの苦難を乗り越えて、中国国家大賞など数々の賞を受賞後、来日10年。
楊さんの奏でる胡弓の音色を是非多くの方に聴いていただきたいと思います。

チケットのご予約は、法然院サンガ(TEL: 090-3274-7289)まで


「森本二太郎 写真展」

〜『ひとつひとつを、こころに留めて』〜

1999年2月9日(火)〜14日(日)10:00〜16:00

参加料:無料

【自然大好きフェスティバルin京都】の関連行事です。

森本二太郎

1941年東京生まれ。国際キリスト教大学卒業後、新潟県の敬和学園高校で英語教師として15年勤務。その後、八ヶ岳山麗に移住、写真家として活動を始める。「いのち」を基調とする自然の写真を主な作品分野とし『四季の息吹』『高原の輝き』『静寂の時』『光のささやき』等の写真集(いのちのことば社)を出版。レイチェル・カーソン著『センス・オブ・ワンダー』(上遠恵子訳・新潮社)の写真を担当。雑誌等の掲載も多く『婦人の友』『百万人の福音』等に連載中。現在は新潟県妙高高原に在住し、自然体験セミナー等も企画運営。


「福原左和子・村田栄美(箏)DUO concert」

1999年2月18日(木)19:00(18:30開場)

ナビゲーター:石川利光

於:ウィングス京都イベントホール
  中京区東洞院通六角下ル、TEL: 075-212-7470

参加料:当日2500円・前売2000円

お問い合わせは、
福原左和子さん(FAX: 075-432-2343)または
村田栄美さん(FAX: 075-315-7539)まで

法然院サンガでもご予約を受け付けております。


「テレビ・インタビュー番組ビデオ鑑賞会」

〜龍村 仁演出『いのちの響〜生命交響曲〜』〜

1999年2月21日(日)15:00〜20:30(14:30開場)

入場料:無料


「第23回 善気山念佛会」

 当院は、正式名称を善気山法然院萬無教寺(ぜんきさんほうねんいんばんぶきょうじ)と申します。2月も下記の通り、集いを持ちたく存じます。ご友人等お誘い合わせの上、多数ご参詣賜わりますよう、お待ち申し上げております。

1999年2月26日(金)15:00〜17:30

参加料 志納

プログラム

 第1部 おつとめ 15:00〜15:30
      本堂でご一緒にお経を唱えます。
 第2部 おはなし 15:30〜16:15
            「供養について」
 第3部 おんがく 16:30〜17:15
          ヴァイオリン:井上隆平
 バッハ他のプログラムで、ヴァイオリン独奏をお楽しみいただきます。
お申し込み不要です。ご都合のつく時間からご参加下さい。


「第28回 ふろしきトーク」

1999年2月27日(土)14:00〜16:00

おはなし「木綿以前の布と女性のことなど・・・」井之本 泰さん
     幻の布といわれた藤布を蘇らせ、伝承の道を切り開いた経験を踏まえ、
     藤布や女性の生き方などを語っていただきます。

セミナー ふろしき包み体験「いろいろな素材で包んでみよう」
     4つのコーナーで、ふろしき研究会会員が包み方いろいろをご紹介。
     お好きなコーナーでふろしき包みをお楽しみ下さい。
      ・コーナー1:インテリア小物に生かす
      ・コーナー2:食卓まわりに生かす
      ・コーナー3:贈りものに生かす
      ・コーナー4:エコバックとして使う。

展示会 「素材別ふろしき展示」
     現代のふろしき素材を紹介いたします。

いっぷく「そば茶と懐かしい菓子でいっぷく」
     香り高いそば茶と香ばしいお菓子でちょっと息抜き。

参加料:おひとり(お茶・菓子付き)
    ふろしき研究会会員の方: 700円
           一般の方:1000円

主催・お問い合せ・お申し込み先:
    ふろしき研究会
    TEL   : 075-432-2722 / FAX: 075-432-3832
    E-mail:CXV00174@Nifty.ne.jp

*特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、下記にて電話、ファックス、E−mailで承ります。

(資料:法然院)


特に記載のない限り会場は法然院です。ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。


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〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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