法然院サンガ: 167

法然院サンガからのご案内

N-0167-J

UPDATE: 2006/10/31

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 紅葉の盛りは11月終わり頃になるのでしょうか。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛陀(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うこと〔南無三宝=帰依佛、帰依法、帰依僧〕が佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する友情と同情)の精神をお持ちいただき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って菩薩行を実践していただけるよう、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、生かしてまいりたく存じます。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。

                                    合掌

                                    梶田真章

ラジオ番組のご案内

 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」【NPO京都コミュニティー放送「京都三条ラジオカフェ」(京都市中京区御幸町通三条下ル東側)周波数 FM 79.7 MHz[京都市中心部でのみ聴取可能] 毎週火曜日午後10時〜11時生放送【進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞(京都女子大学学生)、福嶋香耶(佛教大学学生)、横槍:梶田真章(法然院住職)】を放送中です。

 インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教や寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp  〒604-8082 中京区三条通御幸町角1928ビル 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。

拙著 “ありのまま”を頒布いたしております

 編集者・フリーランスの村松美賀子さんが私へのインタビューを本にまとめて下さり、此度、“ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜”という題で(株)リトルモアから出版されました。2000年に木村伊兵衛賞を受賞された写真家、鈴木理策さんの写真も光彩を放っております。 [著者:梶田真章、構成・文:村松美賀子、企画:三枝克之、アートディレクション:白石良一、デザイン:井崎亜美(白石デザイン・オフィス)、編集:大嶺洋子・田中祥子、発行人:孫 家邦] 頒価は 1575円(税込)です。新春早々に書店に並びました。寺でも取り扱っております。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。代金は送料共で1800円です。ご一読いただければ幸いです。

                                    合掌

                                    梶田真章


「法然院 伽藍内 秋季特別公開」

11月1日(水)〜7日(火)

午前9時〜午後4時

入山料(文化財保存協力金):800円

狩野光信筆 襖絵(重文)、堂本印象筆 襖絵、その他、屏風などもご鑑賞いただけます。

お申し込み不要です。

期間中、随時法話をいたしますが、法話のない日もございます。

法話の時刻は毎日変わります。

お聴き下さる方は、当日の午前8時から9時の間に電話でお問い合わせ下さい。

〔Tel.075-771-2420〕 主催:京都古文化保存協会


「豊増(とよます)一雄 作陶展」

11月1日(水)〜9日(木)

午前9時〜午後4時半(最終日は午後3時まで)

於:南書院

無料

父は中国残留孤児、母は中国人。

京都で修業し、有田で窯を構える豊増一雄さんの作品展です。ご高覧下さい。

連絡先:佐賀県西松浦郡有田町南山丁709−4

Tel.0955-43-3896


「中島由理 水彩画・油彩画展」

11月1日(水)〜10日(金)

午前10時〜午後5時

於:講堂

無料

中島 由理さんの美しいホームページ
http://www.ne.jp/asahi/yuri/gallery/


「畑 ゑり子 ひとり絵展」
『幸せな出会い―砂―』

11月15日(水)〜26日(日)

〔20日(月)と21日(火)は休み〕

午前10時〜午後5時

於:法然院森のセンター

入館無料


「法然房源空著『選択(せんちゃく)本願念佛集』を読む」 第6回

11月16日(木)

午後1時半〜3時45分

於:本坊

講師:梶田真章

参加料:志納(初めての方はテキスト代として別に 1000円が必要です。)

1198年に法然上人が著され、専修念佛(せんじゅねんぶつ)[他力本願念佛]の教えの真髄が説かれた「選択本願念佛集」をご一緒に読んでまいりたく存じます。ご参加をお待ち申し上げております。    真章


「お寺で楽しく考古学 第14回 」
『高松塚とキトラ古墳の謎を探る』

11月16日(木)

午後7時〜9時

於:本坊

講師:佐古和枝さん(関西外国語大学 教授)

参加料:1000円

私は現代とは違う時間のものさしで人間の歴史を見つめ続けてきた「考古学」に親しむ集いを以前から寺で持ちたいと願っておりましたが、楽しく明快に考古学の世界へと誘っていただける佐古さんと出会い、実現の運びとなりました。

第1回「ようこそ考古学の世界へ」

第2回「ようこそ発掘現場へ」

第3回「山陰の弥生王国〜妻木晩田(むきばんだ)遺跡〜」

第4回「“日本人”はどこからきた?!」

第5回「『魏志』倭人伝の世界」

第6回・第7回「迷走する邪馬台国論争」

第8回「大和王権の誕生」

第9回「記紀に書かれた『大王』たち」

第10回「現地講座 山陰の弥生王国〜妻木晩田遺跡〜を訪ねて」

第11回「鼎談 土の器 〜弥生の土器、アンデスの土器、現代の土器〜」

第12回「前方後円墳ってなんだ?〜その広がりと意味」

第13回「天皇陵古墳を考える〜記紀と考古学の両面から〜」

何れの回も素晴らしい内容でした。

今回は何かと話題の高松塚とキトラ古墳について壁画からみる国際情勢や被葬者を巡るお話をしていただきます。ご参加を心よりお待ち申し上げております。                       梶田 真章

佐古 和枝

同志社大学大学院修士課程修了。考古学専攻。考古学の成果を広く一般に伝えるために、研究・執筆の傍ら、市民講座やイベントを企画・主催する。著書は「ようこそ考古学の世界へ」「考古学はたのしい全3巻」等。


「第15回 法然院 夜の森の教室 『待つ』ということ」

11月22日(水)

午後7時〜9時

於:本坊

お話:大阪大学副学長、臨床哲学者 鷲田 清一 先生

参加料:1000円

夜の法然院は、フクロウやムササビの鳴き声が聞こえ、昼間とはまた違った雰囲気を醸し出しており、その風土に浸るだけで「人間も生物の一つの種にすぎない」という科学的真理を謙虚に承認できる場です。私の愛読書「じぶん・この不思議な存在」の著者である鷲田先生には以前から法然院で是非お話をうかがいたいと思っておりましたが、御縁が整い実現の運びとなりました。今年8月に出版されました御著書「『待つ』ということ」(角川選書)の内容に沿って、「待つ」という観点から、生きること、生きていることについて、現代社会についてお話をお伺いいたしたく存じます。多数の皆様方のご参加をお待ち申し上げております。合掌         梶田 真章

お申し込み 当日参加も可能ですが、会場準備の都合上、出来ればご予約下さい。

鷲田清一(わしだ きよかず):

1949年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院博士課程修了。
現在、大阪大学副学長。 哲学・倫理学専攻。著書に、
「分散する理性」(勁草書房)
「モードの迷宮」(ちくま学芸文庫)
「見られることの権利・<顔>論」(メタローグ)
「ちぐはぐな身体(からだ)」(筑摩書房)
「じぶん・この不思議な存在」(講談社現代新書)
「ファッション学のすべて」(新書館)
「ひとはなぜ服を着るのか」(日本放送出版協会)
「『聴く』ことの力」(TBSブリタニカ)
「哲学クリニック」(朝日新聞社)
「<弱さ>のちから」(講談社)
「死なないでいる理由」(小学館)
「教養としての『死』を考える」(洋泉社新書)
「てつがくを着て、まちを歩こう」(ちくま学芸文庫)他 多数


「クメール伝統織物研究所 展示報告会」

11月23日(木・祝)〜26日(日)

午前10時〜午後4時(初日は正午から)

於:庫裏玄関

無料

伝統的なカンボジアの精緻な絣。絵絣の美しさは、他の地域では見られないカンボジア独特の織物です。クメール王朝から続くこの絹絣の織物技術は、長い内戦やポルポト政権の黒衣の強制で衰退し、餓えで蚕も食べ尽くしたといいます。1996年1月、京都の友禅職人であった森本喜久男さんが設立され、カンボジアで伝統織物の復興と活性化に取り組むクメール伝統織物研究所では、次の世代にこの豊かな伝統的な織物文化を伝え、カンボジアの人々の生活の活性化を願い現在も活動を続けています。復活した織物技術の成果を是非ご覧下さい。

クメール伝統織物研究所のホームページ  http://iktt.esprit-libre.org/


「クメール伝統織物研究所所長 森本喜久男さんによる報告会」

11月25日(土)

午後2時

於:本坊

参加無料


「第116回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

11月26日(日)

午後3時

参加志納

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時〜3時半

    おつとめ

    本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半

    おはなし

    「念佛を唱えて生きる」    梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分

    人と出会う

    「盆栽入門」  盆栽美術家:川崎仁実さん

川崎仁実:

1980年、京都生まれ。京都文教短期大学生活科学科 建築専攻卒業。高校時代から盆栽雑誌のモデルとして活躍。大学卒業後は、劇場・記録のヴィデオカメラマンとして就職するが、2002年より盆栽美術家となり、盆栽の魅力を広めている。(社)日本盆栽協会会員・日本水石協会会員・盆栽学会会員。

現代盆栽 -GENDAIBONSAI

盆栽は『現在進行形の美』である。そして日本の『芸術文化』でもある。私は、その時代の最先端のモノを『型』に取り込み、より完成度を上げていく進行形のモノを文化というのだと思っている。 つまり『文化』は再生産され続けなければいけない。私が盆栽と出会った 高校生の頃、すでに盆栽は「老人の趣味」「金持ちの道楽」と云う固定概念で縛られていた。無視されてしまった盆栽そのものの面白さ、盆栽のあり方に「もったいない」という違和感を感じてたまらなくなり、活動を始めたという訳です。新しいモノを作るというより、『再生 産』するという感覚です。

川崎仁実さん主宰のホームページ
http://www.gendaibonsai.com/より転載


「善気山 専修念佛塾」
第1回
『宗教をどう生きるか』

11月30日(木)

午後6時半〜9時

  午後6時半〜6時50分  念佛一会(いちえ)

               本堂にて念佛を唱えます。

  午後7時 〜9時     講話会

               書院にて車座での集いといたします。

  *お時間の許される方は、午後6時半からご参加下さい。

参加料
1000円  (当日、受付にてお納め下さい。)

お申し込み
電話、E-mail にて事前に下記までお申し込み下さい。
(ファックスは不可です)

定員50名です。

定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承下さい。

Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com

 此度、時機が熟し、阿満利麿(あま としまろ)先生とともに、「善気山専修 (せんじゅ)念佛塾」を開きます。12世紀から13世紀にかけて、法然(1133〜 1212)と親鸞(1173〜1262)は、普遍宗教である専修念佛の教えを確立しま した。この塾は、その近代的展開を実現した清沢満之(まんし)(1863〜1903) (日本最初の宗教哲学者であり、真宗大谷派(本山は東本願寺)の僧)の哲学と 実践に心を寄せ、専修念佛の新たな現代的展開を目指す同朋の集いといたしたく 存じます。第1回は道徳と宗教の違いに力点をおいて考えます。今後は専修念佛 の立場から佛教文化の諸相についても論じてまいります。皆様方のご参加を 心よりお待ち申し上げております。合掌         
                    法然院 貫主 梶田真章

阿満 利麿 (あま としまろ)

 1939年、京都市生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクターを経て、1987年4月より2006年3月まで明治学院大学国際学部教授。日本思想史専攻。特に日本人にとっての宗教の意味を探究されている。

著書

「中世の真実〜親鸞・普遍への道〜」(人文書院)
「宗教の深層〜聖なるものへの衝動〜」(人文書院、ちくま学芸文庫)
「宗教が甦るとき」(毎日新聞社)
「柳 宗悦 美の菩薩」(リブロポート)
「法然の衝撃〜日本仏教のラディカル〜」(人文書院)
「宗教の力」(角川選書)
「国家主義を超える〜近代日本の検証〜」(講談社)
「日本人はなぜ無宗教なのか」(ちくま新書)
「法然を読む〜『選択本願念佛集』講義〜」(角川書店)
「人はなぜ宗教を必要とするのか」(ちくま新書)
「信に生きる 親鸞(仏教を生きる 9)」(中央公論新社)
「社会をつくる仏教〜エンゲイジド・ブッディズム〜」(人文書院)
「無宗教からの『歎異抄』読解」(ちくま新書)
「宗教は国家を超えられるか」(ちくま学芸文庫)


特に記載のない限り会場は法然院です。ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
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