法然院サンガ: 183

法然院サンガからのご案内

N-0183-J

2008年 2月29日 更新
(2008年 3月 5日 追加)

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 今冬の境内には近年に無く雪が積もりました。余寒お見舞申し上げます。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば阿弥陀佛の願いの力〔他力〕によって阿弥陀佛の浄土である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができる、『南無阿弥陀佛』を申せるように生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』と唱えながら何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神を持ち、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(教えを説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう微力ながら精進してまいりたく存じております。下記の通り、ご参詣をお待ち申し上げております。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。合掌

                                    梶田真章

ラジオ番組のご案内

 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」【NPO京都コミュニティー放送「京都三条ラジオカフェ」(京都市中京区御幸町通三条下ル東側)周波数 FM 79.7 MHz[京都市中心部でのみ聴取可能] 毎週火曜日午後10時〜11時生放送【進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞・中森陽子・野津亜希子(大学生)、横槍:梶田真章(法然院住職)】を放送中です。

 インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教や寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp  〒604-8082 中京区三条通御幸町角1928ビル 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。

 また、番組の年間サポーター(年会費 12000円)も募っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。合掌

                                    梶田真章

御寄付のお願い

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「『遊印展』刻者 行友俊麿」

 2月28日(木)〜 3月2日(日)

午前9時〜午後4時 

於 講堂

無料


「京都ソフィア語りの会」vol. 7
「語り×音楽 〜北欧の響きにのせて〜」

 3月2日(日)

午後6時15分(午後5時45分開場)

『ミオよ わたしのミオ』


アストリッド・リンドグレーン(作)

大塚勇三(訳)

北村妃呂恵(脚本)

林 茂乃(監修)

語り手

林 茂乃(「もめんじスペース」主宰)
北村妃呂恵(京都ソフィアの会 代表)
大島晴香、浜田文子

音楽

ドレクスキップ
ヴァイオリン:榎本翔太、ヴィオラ:野間友貴
ギター:浦川裕介、パーカッション:渡辺庸介

参加料  前売 1000円  当日 1300円

主催:京都ソフィア語りの会

お問い合わせは、北村妃呂恵さん(Tel.075-712-4500)まで


「夢をつむいで」
〜ウィリス伸子 イラスト展 vol. 4 〜

 3月10日(月)〜16日(日)

午前10時〜午後4時〔初日は正午から〕

於 講堂

無料


「阿満利麿著『仏教と日本人』を読む」第2回

 3月13日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

日本人は佛教を、いかに受容し、作り変え、
そして何を佛教の本質として受け取ったのか、
ご一緒に学びましょう。

参加料 志納
(初めての方はテキスト代として別に 700円が必要です。)


「第63回 遊心会」
〜専修念佛の本山『知恩院』と『東本願寺』〜

 3月14日(金)

 此度、法然上人が師と仰がれた善導大師[613〜681]の1328回忌のご当日に、法然・親鸞の専修(せんじゅ)念佛の教えを伝える中心寺院、浄土宗総本山『知恩院』と真宗大谷派本山『東本願寺』に参拝することにいたしました。定員がございますので、どうぞお早めにお申し込み下さい。ご参加を心よりお待ちいたしております。   合掌

1)集合時刻・集合場所

       午前9時半

       知恩院三門前

      (京都市東山区林下町400 Tel.075-531-2111)

2)会費

       お一人 10000円

      (参拝志納料・昼食代・行程中のタクシー代)

       事前の御納付は不要です。当日、集めます。

3)ご参加のお申し込み

       3月8日(土)までに、電話・ファックス、

       E-mailにて法然院まで、

       参加者名、代表者の電話番号をお知らせ下さい。

       定員は40名です。

       先着順に受付し、満席になり次第、締め切ります。

4)行程

  ・9時半〜

   知恩院の諸堂(大殿、阿弥陀堂、経蔵、勢至堂、三門)に参拝

  ・12時半〜

   タクシーに分乗

  ・13時〜14時15分

   京都タワーホテル8階

   「レストラン ラトゥール(フランス料理)」にて昼食

  ・14時半〜17時

   東本願寺阿弥陀堂等に参拝

   修復中の御影堂についての説明も伺う。

  ・17時頃 解散


「法話『佛教各宗派入門』」

 3月20日(木・祝)

午後 2時〜 4時

梶田真章

参加料 志納

於 本坊

悟るのは、この世で?

それともあの世で?

自力で? 他力で?

各宗派が説く悟りへの道に出会って下さい。


「第19回法然院夜の森の教室」
『アートはレッスン?』

 3月21日(金)

午後 7時〜 9時

於 本坊

お話:大阪大学総長、臨床哲学者 鷲田清一 先生

参加料 1000円

定員 100名〔満席になり次第、締め切ります。〕

参加のお申し込みは、電話(075−771−2420)または

E-mail:Byakurenja@aol.com にて法然院まで。

 夜の法然院は、フクロウやムササビの鳴き声が聞こえ、昼間とはまた違った雰囲気を醸し出しており、その風土に浸るだけで「人間も生物の一つの種にすぎない」という科学的真理を謙虚に承認できる場です。

 私の愛読書「じぶん・この不思議な存在」の著者である鷲田先生には以前から法然院で是非お話を伺いたいと願っておりましたが、御縁が整い、一昨年の11月に実現いたしました。

 前回はご著書「『待つ』ということ」に因み、「待つ」という観点から、生きること、生きていること、現代社会についてお話を伺いましたが、今回は現代におけるアートの意味について語っていただきます。ご参加をお待ち申し上げております。合掌

                   法然院 住職 梶田真章

鷲田 清一(わしだ きよかず)

 1949年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院博士課程修了。現在、大阪大学総長。哲学・倫理学専攻。著書に「分散する理性」(勁草書房)、「モードの迷宮」(ちくま学芸文庫)、「見られることの権利・<顔>論」(メタローグ)、「ちぐはぐな身体(からだ)」(筑摩書房)、「じぶん・この不思議な存在」(講談社現代新書)、「ファッション学のすべて」(新書館)、「ひとはなぜ服を着るのか」(日本放送出版協会)、「『聴く』ことの力」(TBSブリタニカ)、「哲学クリニック」(朝日新聞社)、「<弱さ>のちから」(講談社)、「死なないでいる理由」(小学館)、「教養としての『死』を考える」(洋泉社新書)、「てつがくを着て、まちを歩こう」(ちくま学芸文庫)他多数


「『広辞苑』で読む佛教」

 3月23日(日) 

午後1半〜3時 

講師:梶田真章

参加料 志納

於 本坊


「お寺で楽しく考古学」第17回
『出雲の大国主命と越の沼河媛の物語』
〜出雲の玉作りをめぐって〜

 3月24日(月)

午後7時〜9時

於 本坊

講師:佐古 和枝 さん(関西外国語大学 教授)

参加料 1000円(準備の都合上、出来ればご予約下さい。)

 私は現代とは違う時間のものさしで人間の歴史を見つめ続けてきた「考古学」に親しむ集いを以前から寺で持ちたいと願っておりましたが、楽しく明快に考古学の世界へと誘っていただける佐古さんと出会い、実現の運びとなりました。前々回からはしばらく、謎に満ちた出雲の国のお話を伺っております。ご参加をお待ち申し上げております。

                          梶田真章

佐古 和枝


 同志社大学大学院修士課程修了。考古学専攻。考古学の成果を広く一般に伝えるために、研究・執筆の 傍ら、市民講座やイベントを企画・主催する。著書は「ようこそ考古学の世界へ」「考古学はたのしい全3巻」等。


「第132回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 3月26日(火)

午後3時〜5時半

参加志納

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

 第1部 午後3時〜3時半

     おつとめ

     本堂でご一緒にお経を唱えます。

 第2部 午後3時半〜4時15分

     おはなし「一遍上人の佛教」梶田 真章

 第3部 午後4時半〜5時半

     出演未定


「第6回 おち椿の会」
〜各流派若手による山口検校作品集〜

 3月27日(木)

午後6時半(午後6時開場)

於 本坊

創設当初、東京音楽学校(現在の東京芸大)に招聘された
京地歌の名手・山口巖検校の華やかな品格のある作品集を、
各流派の若手演奏家でお楽しみ下さい。

プログラム

『御代万歳』 『鉄輪』 『石橋』 『乱 三絃による』

出演

伊藤志野、岡村慎太郎、奥田雅楽之一、奥村雅楽智、菊央雄司
菊信木洋子、西川かをり、三好晃子、横山佳世子 (五十音順)

解説

久保田敏子(京都市立芸術大学伝統音楽研究センター教授)

参加料

前売 2500円  当日 3000円  大学生以下 2000円

チケットお問い合わせ・主催:法然院[Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com]

えん[Tel.072-683-6733 E-mail:en-itou@mue.biglobe.ne.jp]


「朝鮮を語る 第6回 太田昌国講演会」(第3回目)
『拉致』異論 その後
〜内なる排外主義への問いかけ〜

 3月29日(土)

午後3時半(午後3時開場)〜午後6時

於 本坊

参加費 1000円

定員 100名

主催:朝鮮に暮らす人達に医療支援をする会(医療ゲリラ)

前2回の講演会に参加されていない方は
抄録をお読みの上ご参加下さい。

必要な方は事前に郵送します(各々500円)。

申し込み先:医療ゲリラ kokangho@hera.eonet.ne.jp

京都市中京区姉大宮町東側102  こかんほ


「第9回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」
『末世と愚者』

 3月30日(日)

午後3時半〜6時

午後3時半〜3時50分  念佛一会(いちえ)

             本堂にて念佛を唱えます。

午後4時〜6時      講話会

             書院にて阿満利麿先生の講話を拝聴し、
             後半は対話によって深めます。

 今回は、専修念佛の時代と人間認識を確認していただきます。法然・親鸞は我々が生きている 時代と我々のあり方をどう捉えたのか。ご参加をお待ち申し上げております。合掌

                          梶田真章

参加料

1000円  (当日、受付にてお納め下さい。)

お申し込み

電話、E-mail にて事前に下記までお申し込み下さい(ファックスは不可です)。

定員70名です。定員になり次第、締め切らせていただきます。ご了承下さい。

Tel.075-771-2420 E-mail:Byakurenja@aol.com

阿満 利麿(あま としまろ)

 1939年、京都市生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクターを経て、1987年4月より2006年3月まで明治学院大学国際学部教授。日本思想史専攻。特に日本人にとっての宗教の意味を探究されている。著書「中世の真実〜親鸞・普遍への道〜」、「宗教の深層〜聖なるものへの衝動〜」、「宗教が甦るとき」、「柳 宗悦 美の菩薩」、「法然の衝撃」、「宗教の力」、「国家主義を超える〜近代日本の検証〜」、「日本人はなぜ無宗教なのか」、「法然を読む〜『選択本願念佛集』講義〜」、「人はなぜ宗教を必要とするのか」、「信に生きる 親鸞」、「社会をつくる仏教〜エンゲイジド・ブッディズム〜」、「無宗教からの『歎異抄』読解」、「宗教は国家を超えられるか」、「選択本願念仏集〜法然の教え〜」、「仏教と日本人」


「春季 伽藍内特別公開」

 4月 1日(火)〜7日(月)

午前9時半〜午後4時

拝観料(文化財保存協力料) 500円

本堂にご参拝の上、襖絵や見頃の三銘椿などをご鑑賞下さい。

随時、法話もいたしております。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com