法然院サンガ: 198

法然院サンガからのご案内

N-0198-J

平成21年 6月30日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 竹薮で傘からレース状の網を広げる絹傘茸(きぬがさだけ)の季節もそろそろ終わりを迎えようとしております。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表わす言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば阿弥陀佛の願いの力〔他力〕によって阿弥陀佛の浄土である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができる、『南無阿弥陀佛』を申せるように生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』と唱えながら何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神を持ち、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(教えを説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信仰、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう微力ながら精進してまいりたく存じております。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい。合掌

                                    梶田真章


ラジオ番組のご案内


 ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」(周波数 FM 79.7 MHz、毎週火曜日午後10時〜11時生放送)(毎週水曜日午後11時〜12時再放送)(進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞、永峯 翠子、松村紗和子、レポーター:愛名、田村 咲、横槍:梶田真章)を放送中です。インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教、寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8071 中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル3F 303 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。合掌

                                    梶田真章

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「ありのまま」
〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜


 「ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜」(梶田真章著、構成・文:村松美賀子、(株)リトルモア刊)頒価:1500円。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。(送料共で1800円)

                                    梶田真章


新版 古寺巡礼京都 第35巻
『法然院』


 此度、「新版 古寺巡礼京都 第35巻」として『法然院』が淡交社から刊行されました。
 頒価は1600円です。郵送ご希望の方は、電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。
 郵便振替用紙を同封し、お送りいたします〔送料共で2000円〕。内容は以下の通りです。

  巻頭エッセイ「生かされている私たち」:道浦母都子
  口絵カラー 写真:溝縁ひろし
  「法然・親鸞の人間観〜善人・悪人〜」:梶田真章
  「法然の旧跡に開いた持戒清浄の寺」:坂井輝久
  「重盛幻想 法然院断章」:村井康彦
  「法然院 文学散歩」:蔵田敏明
  「善気山の恵み」:久山喜久雄
  「法然院と堂本印象」:山田由希代
  「法然院の庭園」:白幡洋三郎
  「法然院の文化財」:梶田真章


御寄付のお願い


 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。合掌

 郵便振替口座番号:01050−4−60318  加入者名:本山獅子谷法然院


「朝日カルチャーセンター京都公開講座『私たちと佛教』」

 7月1日(水)、 8月 5日(水)、 9月 2日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料  8,190円(3回)

講座内容


  7月1日 宗教はなぜ必要なのか

  8月5日 輪廻と縁起〜自分とは〜
  
  9月2日 一切は空〜言葉のはたらき〜

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel. 075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「第4回 桂ちょうば ひとり会」
『ちょうばのちょ in 京都』

 7月 5日(日)

午後2時(午後1時半開場)

於 田中神社

(京都市左京区田中西樋ノ口町1 東大路通から御蔭通を東へ行って北側)

桂 ちょうば

『ちょうばトーク』『肝つぶし』『ねたおろし』


桂 とま都

『開口一番』

参加料  前売 1500円  当日 2000円

お問い合わせは、米朝事務所[Tel.06-6365-8281]、田中神社[Tel.075-707-7788]まで

桂 ちょうば


 京都府立洛北高等学校卒業。阪南大学国際コミュニケーション学部卒業。2001年10月、桂ざこばに入門。2002年3月、初舞台。進境著しく、今後の活躍が期待されている。


「朝日カルチャーセンター大阪 講座『佛教に親しむ』」

   7月 7日(火) 午後2時〜3時半   

   8月25日(火) 午前10時半〜正午  

   9月29日(火) 午前10時半〜正午  

於 朝日カルチャーセンター大阪(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)

(9月29日は、法然院にて) 講師:梶田真章

受講料  8,190円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター大阪(Tel. 06-6222-5222)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp

講座内容


 7月7日 宗教はなぜ必要なのか

 8月25日 輪廻と縁起〜自分とは〜

 9月29日 一切は空〜言葉のはたらき〜


「森岡正博著 『33個めの石〜傷ついた現代のための哲学〜』を読む」
第1回

 7月 9日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキスト代として 1500円 が必要です。)

 自殺、死刑制度、脳科学、環境問題、宗教の功罪などについて書かれた森岡正博先生のエッセイ『33個めの石』をご一緒に読んでまいります。難しい課題ばかりですが、ご参加下さい。合掌
                        真章

森岡正博


 1958年生まれ。哲学者。大阪府立大学人間社会学部教授。人間学・現代倫理学などを担当。研究テーマは、生命学・哲学・科学論。従来の客観的な学問の枠組を超えて、自らを棚上げすることなく果敢かつオリジナルな思索を展開、人文学の領域を 大きく押し広げる。著書に、『無痛文明論』『生命学をひらく』『生命観を問いなおす』『感じない男』『意識通信』『自分と向き合う「知」の方法』『宗教なき時代を生きるために』『草食系男子の恋愛学』ほか。


「京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会」

 7月12日(日)

午後4時〜7時

於 本坊

 梅小路公園は、1990年3月に移転した日本貨物鉄道(JR貨物)梅小路駅の跡地に、平安遷都1200年を記念して造られた、京都市営の総合公園で、市民の憩いの場となっています。この梅小路公園の一角に、オリックス不動産株式会社が国内最大の内陸型水族館の建設を計画し、京都市に提案しています。梅小路公園をどのようにすれば、より市民が誇りと親しみを持てる魅力的な公園になるのか、6月7日(日)に続き、みんなで意見交換を行う会を開催します。

参加無料

お申込・お問合せ先

いきもの多様性研究所へ、7月10日(金)までに、メール、ファックスにてお申し込み下さい。

URL http://www.jca.apc.org/~qzu03325/ikimono.html  E-Mail inst.biodiversity@gmail.com

FAX(D-FAX)020-4666-3091(IP・光電話の方は075-203-6449)


「『歎異抄(たんにしょう)』(阿満利麿訳・注・解説)を読む」

第1回

7月16日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキスト代として別に 1000円が必要です。)

「『歎異抄』は、今からおよそ七百年以上前に成立したというが、詳細は分からない。作者は今日では唯円(ゆいえん)とされている。その内容は、法然から親鸞へ、親鸞から唯円に伝えられてきた本願念佛の精髄が記されている。『歎異』とは、『異なるを歎く』ということ。唯円は、同時代の念佛者の間に、親鸞から伝えられた教えと異なる諸説が広まり、多くの仲間が動揺する様子を見聞して、あらためてそれらを親鸞の教えに照らして批判し、真実の教えが伝えられることを願うためにこの書をあらわした。そこには、『異義』を単に批判するだけではなく、同朋が真実の教えから離れてゆくことへの深い悲しみと、真実の教えの伝承のためになにが不可欠であるかを、全身全霊をもっていわば遺言しようとする決意が示されていて、今日でも読むもののこころをうつ。」 同書「はじめに」より


「夕やみに舞う」

 7月20日(月・祝)

午後5時半(午後5時開場)

出演

たまるダンスカンパニー

たまる まちこ 他

於 本坊

参加料 前売 1000円  当日 1500円

連絡先 法然院 [Tel.075-771-2420]


「放生会(ほうじょうえ)」

 7月21日(火)

午前10時半

 生命尊重の精神(不殺生戒の心)を示すため、鯉を入れた桶を本堂の縁側において法要を厳修し、鯉を池に放ちます。粗餐呈上いたします。

事前申込制:ご参加いただける方は7月19日までにご連絡下さい。


「善気山遊びの寺子屋 〜おてらで なんか やったはる〜」

 7月26日(日)〜29日(水)

於 本坊、法然院森のセンター

夏休みの親子で楽しむプログラムです。詳しい内容はチラシをご覧下さい。

お問い合わせは、法然院森のセンター(Tel.075-752-4582)まで


「第148回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

7月26日(日)

午後3時〜5時半 

参加志納

第1部   午後3時〜3時半
      おつとめ
      本堂でご一緒に木魚をたたき、お経を唱えます。
                  
第2部   午後3時半〜4時
      おはなし
      「ごちそうさま。いただきます。」   梶田 真章
                  
第3部   午後4時15分〜5時半
      子どもも楽しむファミリーコンサート
      出演:シンガーソングライター:リピート 山中さん


「真夏の音楽会 Vol.7」
『ギターの散歩道〜そよ風と ひぐらしと 音楽と』

 7月29日(水)

午後4時15分〜6時

於 本坊

出演

溝淵仁啓と仲間たち

参加料 ご予約 800円  当日 1000円 (中学生以下 無料)

ご予約は法然院森のセンター(Tel.075-752-4582)まで


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com