法然院サンガ: 216
法然院サンガからのご案内
N-0216-J
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法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
南無阿弥陀佛。寒中お見舞い申し上げます。本年も押し詰まってまいりました。皆様方には、どのような一年でございましたでしょうか。サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。出口の無い戦い、痛ましい事件が続きますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛さまと向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。佳いお歳をお迎え下さい。合掌。 法然院 梶田真章
ラジオ番組「京都三条・ボンズカフェ」(周波数 FM 79.7 MHz、毎週火曜日午後10時〜11時生放送)(毎週水曜日午後11時〜12時再放送)(進行:杉若恵亮(亀岡市 法華寺住職)、助手:岡 舞、永峯 翠子、松村紗和子、レポーター:愛名、田村 咲、横槍:梶田真章)を放送中です。インターネット(http://www.radiocafe.jp/bonzecafe/index.html)では土曜日以降にその週の放送内容をお聞きいただけます。番組へのご投稿(佛教、寺院に関するご質問、リクエスト曲など)〔宛先 Fax.075-213-6433 E-mail:bonze@radiocafe.jp 〒604-8071 中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル3F 303 京都三条ラジオ・カフェ「ボンズカフェ」係〕を心よりお待ちいたしております。合掌 梶田真章
「ありのまま」
「ありのまま〜ていねいに暮らす、楽に生きる。〜」(梶田真章著、構成・文:村松美賀子、(株)リトルモア刊)頒価:1500円。郵送ご希望の方は電話・ファクシミリ・E-mailでお申し越し下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします。(送料共で1800円) 梶田真章
当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては広く御寄付を募っております。御寄付いただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。合掌 郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院
「歴史ろまん紀行」の『法然〜浄土宗開祖〜』
超宗派佛教徒によるインターネット寺院「虚空山彼岸寺」(URL:http://higan.net/)をご存知でしょうか。このホームページのコーナー「坊主めくり」(企画はライターの杉本恭子さん)に私へのインタビューが掲載されております。また、eo光テレビ(eo光チャンネル)で放送中の歴史紹介番組「歴史ろまん紀行」の『法然〜浄土宗開祖〜』に出演いたしております。HYPERLINK "http://eonet.jp/eohikari-ch/rekishi/" http://eonet.jp/eohikari-ch/rekishi/ どうぞご覧下さい。真章
11月10日の「当院中興第2世 忍澂和尚(にんちょうかしょう)300回忌」に当たり、当院で起居されたことのある桝田英伸和尚 が、江戸時代の珂然(かねん)和尚が忍澂和尚の御生涯を纏められた「忍澂和尚行業記」を現代語訳され、『師、威厳あって温厚 なり〜法然院の忍澂上人のはなし〜』という題で風濤社から出版されました。頒価は2940円です。郵送ご希望の方は郵送・ファ クシミリ・E-mailでお申し込み下さい。郵便振替用紙を同封し、お送りいたします(送料共で3000円)。 |
「除夜の鐘」
12月31日(金)
午後11時半〜
参詣者に一つずつ鐘を撞いていただき、年を越します。
参加志納
於 鐘楼
お申し込み不要です。先着順にお並び下さい。
長時間お並びいただきますので防寒にご留意下さい。
「新春法話『佛教で生きる』」
2011年 1月 1日(土)
午後2時〜3時半
講師:梶田真章
参加志納
於 南書院
「法話『法然・親鸞の人間観〜善人・悪人〜』」
2011年 1月 2日(日)
午後2時〜3時半
講師:梶田真章
参加志納
於 南書院
「2011年 法然院サンガ 新年会」
1月 9日(日)
参加料 2500円
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
準備の都合上、第4部の「新年宴会」にご参加いただける方は、1月6日までに必ずご予約下さい。
第1部 午後3時〜3時半 「新春のお念佛」
本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。
第2部 午後3時半〜4時 法話「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」
第3部 午後4時15分〜5時45分 「遊びの玉手箱」
第4部 午後6時〜 「新年宴会」
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「鷲田清一著『わかりやすいはわかりにくい?〜臨床哲学講座〜』を読む」
第6回
第6章 待つことなく待つ?〜ホスピタリティについて〜
1月13日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
主宰 梶田真章
参加料 志納(テキスト代として700円が必要です)
『わかりやすいはわかりにくい?〜臨床哲学講座〜』をご一緒に読み、語り合います。どうぞご参加下さい。合掌 真章 |
「第6回 ちおん舎・新・染屋町寄席」
1月14日(金)
午後7時(午後6時半開場)
染屋町寄席が復活いたしました。
於 ちおん舎(京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側 Tel.075-221-7510)
桂 春蝶 「八五郎出世」、「ピーチボーイ」 桂ちょうば 「酒の粕」、「うどん屋」 |
参加料 ご予約 1300円 当日 1500円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」
1月15日(土)
午後3時
於 本坊
当院では震災後、1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、一周忌以降は毎年1月16日か17日に追悼の集いを開いてまいりましたが、本年は15日に執り行います。ご参詣をお待ち申し上げます。ご都合の良い時刻からご参加下さい。 |
第1部 午後3時
「兵庫県南部地震17回忌 物故衆生追悼法要」 於 本堂 もう16年、まだ16年。心から追悼の気持ちを表したく存じます。 第2部 午後4時 「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」 於 鐘楼 ご参詣の皆様方に、被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。 第3部 午後4時20分〜5時 「追悼演奏」 揚琴(ようきん・ヤンチン)・オカリナ:友枝 良平 |
友枝さんには震災後、毎年、追悼演奏をお願いしてきました。
友枝さんが奏でる揚琴の響きに、震災で この世から失われたいのちとご自身のいのちとの共鳴・重なり合いを感じていただければと存じます。 |
「朝日カルチャーセンター大阪 公開講座 佛教に親しむ」
『法然上人のお手紙を読む』
1月18日(火)、 2月22日(火)、 3月22日(火)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
於 朝日カルチャーセンター大阪(大阪市北区中之島 朝日新聞ビル5階)
3月22日は法然院にて
受講料 8,190円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター大阪(Tel.06-6222-5222)へ
インターネット予約 HYPERLINK "http://www.asahi-culture.co.jp" http://www.asahi-culture.co.jp
「『法然上人のお言葉』を読む」 第3回
1月20日(木)
午後 1時半〜 3時45分
講師:梶田真章
参加 志納
於 本坊
浄土宗総本山知恩院浄土宗学研究所編集委員会 編訳の「法然上人のお言葉」を ご一緒に読んでおります。ご参加をお待ち申し上げております。合掌 真章 |
「第166回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
1月26日(水)
午後3時〜6時
参加志納
於 本坊
ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
午後3時〜3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 午後3時半〜4時15分 おはなし「法然上人の佛教」 梶田真章 午後4時半〜5時半 おんがく 出演 シンガーソングライター リピート山中さん |
「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 私たちと佛教」
『法然上人のお手紙を読む』
2月 2日(水)、 3月 2日(水)、 3月30日(水)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)
受講料 8,190円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp
「第24回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」
2月 6日(日)
午後3時〜6時
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ)
本堂にて念佛を唱えます。 午後3時半 〜 6時 講話会
書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
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有縁の皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。合掌 梶田真章
参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。
「風の集い」
SOHO禅〔観音禅・感謝念佛〕
2月19日(土)
午後2時〜5時頃(午後1時半開場)
於 本坊
主宰:町田宗鳳(そうほう)先生(広島大学大学院総合科学研究科教授)
参加料 一般 1500円 学生 1000円
法然院サンガまでご予約下さい。
念佛者のなかには、阿弥陀佛が悪人であれ、罪人であれ、愚かであれ、いかなる人間でも阿弥陀佛の名を称すれば、浄土へ迎えると約束しているのだから、どんなに悪業や罪を犯しても、あるいは愚かな行為を繰りかえしてもよいのだ、と、短絡的に理解するものも少なくなかったようだ。そうした風潮に対して、親鸞は「煩悩に狂わされて」する行為と、「故意に」する行為とを区別せよ、と諭している。だが、この区別はいうほどに容易くはない。なぜならば、「故意に」という行為も、煩悩のなせる結果であるからだ。煩悩のせいにするにせよ、自分の意志の結果だと見るにせよ、いずれにしても、『歎異抄』の言葉でいえば、「宿業(過去世の行為)」のなせるところだという点では、同じことといわねばならないだろう。ただ、この私は阿弥陀佛の誓願によって救われようとしているのか、あるいは、私の行為を正当化するために阿弥陀佛の誓願をもちだしているのか、という違いに気づくかどうか、だ。この違いには、雲泥の差があることだけはたしかに了解されよう。(『親鸞からの手紙』阿満利麿 著 ちくま学芸文庫より) |
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com