法然院サンガ: 238

法然院サンガからのご案内

N-0238-J

平成24年 8月15日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 猛暑が続いております。いかがお過ごしでいらっしゃいますか、暑中お見舞い申し上げます。東北地方太平洋沖地震と大津波、福島第一原子力発電所の事故から1年4か月が経ちましたが、私は、決して大震災後ではなく、大震災真只中の日本だと感じ続けています。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など、鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う 等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                法然院  梶田真章

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全につきましては、広く御寄付を募っております。御寄付をいただいた方への特典は設けておりませんが「法然院サンガ賛助会員」として登録させていただき、折々にご案内を差し上げてゆきたく存じております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。

郵便振替口座番号:01050−4−60318
加入者名:本山獅子谷法然院

 法然院をお預かりして27年余り、この間の想いを、同人誌『連続無窮』の第10号(1200円)に、また3月11日の大地震以降半年間の想いを、同人誌『連続無窮』第11号(1200円)に、本年3月14日の京都水族館開業についての想いを同人誌『連続無窮』第12号(1200円)に書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます。書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます。
                          合掌 梶田真章

「企画展『こころをあらわす 線・色・形』」


 6月 3日(日)〜 9月23日(日) (休館日=毎週月曜日)

7月16日(月・祝)開館、7月17日(火)休館、
9月17日(月・祝)開館、9月18日(火)休館)


於 京都府立堂本印象美術館
京都市北区平野上柳町26−3、市バス「立命館大学前」下車すぐ
Tel.075-463-0007 開館時間 午前9時半〜午後5時〕

当院所蔵の堂本印象筆の襖絵「静風自来」「快風悦水」「雲華西来」を出品しておりますので
ご高覧下さい。

入館料:一般 500円、高校・大学生 400円、小・中学生 200円


 「東北関東大震災 物故衆生月忌(がっき)並びに盂蘭盆追悼法要」

8月11日(土)

午前11時

参加 志納

於 本堂

地震発生から1年5カ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は被災者支援のため、「サンガ岩手」へ寄付させていただきます。 合掌


法話「お盆のこころ〜佛教と先祖教〜」

 8月16日(木)

午後2時半〜3時半

講師:梶田真章

参加志納

於 本坊


「『暮らしと音』の対話」
常味裕司(アラブ音楽家)×梶田真章

 8月18日(土)

午後7時半(午後7時開場)

於 本坊

参加費:1800円(小学生以下 無料)

虫の唄を聴きながら「音」と「暮らし」をキーワードに今の時代を見つめる座談会。

ウード演奏もあります。

お問い合わせ・お申し込み:rhythmmaker@hotmail.co.jp または 法然院サンガ まで


「風の集い」
SOHO禅(観音禅・感謝念佛)

 8月19日(日)

午後2時〜5時頃(午後1時半開場)

於 本坊

主宰:町田宗鳳(そうほう)先生〔広島大学大学院総合科学研究科教授〕 

参加料 一般 1500円 学生 1000円

法然院サンガまでご予約下さい。


「『阿頼耶識(あらやしき)の発見〜よくわかる唯識入門〜』(*)を読む」
第8回(最終回)

(*)横山紘一著・幻冬舎新書  

 8月23日(木)

 午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に750円が必要です。)


「西村大樹展『月日』」

 8月24日(金)〜9月2日(日)

午前11時〜午後6時(最終日は午後4時半まで)

無料

於 講堂


「地蔵盆(じぞうぼん)おつとめ」

 8月24日(金)

午後2時

参加 志納

於 本堂

「イルフな時間」(絵本と遊ぼう)

 8月24日(金)

午後3時〜4時

出演:じゃんぼ さん

佛・菩薩にはそれぞれの縁日(有縁日)があり、薬師如来は8日、阿弥陀如来は15日、観音菩薩は18日、大日如来・ 不動尊は28日と定められております。地蔵菩薩の縁日は24日で、特に8月(旧暦では7月)24日を地蔵盆と称し、 年中行事の一つとして地蔵菩薩を讃え、感謝する法要を厳修します。参詣者が輪になって大きな数珠を回しながら 『南無地蔵大菩薩』と唱え、お地蔵さまの徳を讃えます。お子さま連れで多数ご参詣下さい。勿論、大人の方のみの ご参詣も歓迎いたします。法要終了後は、じゃんぼ さんによる「イルフな時間 絵本と遊ぼう」(絵本読み聞かせ、絵本なぞなぞ、マンガ紙芝居、蓄音器による童謡など)もお楽しみいただけます。

準備の都合上、ご参加いただける方は8月20日までに下記までお申込み下さい。

法然院 Tel.075-771-2420〔午前9時〜午後4時〕 Fax.075-752-1083〔24時間〕


「第185回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 8月26日(日)

午後3時〜5時半

参加費 志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部  午後3時 〜 3時半     おつとめ

                    本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部  午後3時半 〜 4時半    おはなし

                    「お経を読むということ」   梶田真章

第3部  午後4時45分〜5時45分  おんがく

                    ヴォーカル:Yammy、ギター:中村文彦


「“こころの脱原発”から原発のない未来へ」
お坊さんといっしょに原発について話をしよう

 8月30日(木)

午後7時〜9時(午後6時半開場)

参加費 志納

於 本坊

新潟・極楽寺・麻田弘潤さん(*)×法然院・梶田真章

(*)「世界最大の原発、柏崎刈羽原発の再稼働は絶対にダメです!」

お申し込み&お問い合わせ:bouzdn@gmail.com(杉本さん)

当日参加も可能ですが、出来れば御予約下さい。

企画:坊主デイズ★ナイト

後援:インターネット寺院 虚空山彼岸寺 www.higan.net


「第128回 法然院森の教室」
田島征三(絵本作家)講演会
『くさむらの魔法、もりの魔術』

 9月1日(土)

午後1時半〜3時(午後1時開場)

於 本坊

参加費 1500円(中学生以下 無料)

定員 100名

お申し込みは不要です。

お問い合わせは、主催の法然院森のセンター フィールドソサイエティー[Tel.075-752-4582]へ


「講演『寺を預かるということ〜絵画とともに〜』」

 9月2日(日)

午後2時〜3時半

講師:梶田真章

於 堂本印象美術館別館

事前申し込み不要です。

聴講無料


「福岡伸一著『生命と食』(岩波ブックレット No.736)を読む」
第1回

 9月6日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

第1章「生きることと食べることの意味」を題材に語り合います。

参加料 志納

ご参加いただける方はテキスト(500円)をご購入の上、事前にお読み下さい。


「2台のチェンバロ コンサート」
〜バッハ一家とその仲間たち〜

 9月7日(金)

午後7時(午後6時半開場)

於 本堂

入場料(奉納料):2500円

出演


チェンバロ:三橋桜子

パブロ・エスカンデ

プログラム


J.S.バッハ:2台のチェンバロのためのコンチェルト

F.クープラン:2つのミュゼット 他

ご予約、お問い合わせは「アートライフみつはし」まで

(Tel.075-752-3814 E-mail:al-3hasi@muse.ocn.ne.jp)


「“ときのあとさき” mama!milk 演奏会」

 9月8日(土)

午後5時35分(午後4時45分開場)

於 方丈

午後4時45分より

ティーサロン graf tea salon et 〜果織〜

茶事:川西万里(graf)

出演


生駒祐子(アコーディオン)

清水恒輔(コントラバス)

参加料 3500円(お茶券付)

中学生以下 無料

ご予約・お問い合わせ

E-mail: HYPERLINK "mailto:atosaki@idolatry.name" atosaki@idolatry.name

Tel.080-6806-5053(村松さん)

ご予約は8月8日から上記にて承ります。


「Human Being」

 9月15日(土)

午後7時(午後6時開場)

出演


池田一平       (ピアノ)          

小沢幸代       (タップダンス)       

重森三果       (唄・三味線)        

古川真穂       (歌・語り・クリスタルボウル)

吉田ナザロフ公一   (尺八)           

参加料 一般:前売 3000円、当日 3500円

学生 1500円

ご予約&お問い合わせ:shigemori3@willcom.com または Tel.070-6924-4413 まで


「桂 塩鯛 第17回 法然院 落語の宴」

 9月17日(月・祝)

午後2時(1時半開場)

於 本堂

出演


桂 塩鯛       『軒づけ』、『市助酒』

桂 宗助       『ちしゃ医者』    

桂 優々       『煮売屋』      

参加料  前売 2500円  当日 3000円

ご予約は法然院サンガまで

インターネットからのご予約は、
桂 塩鯛 師匠のホームページまで http://www.shiodai.com


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


法然院サンガ一覧へ!

TOPページへ!


お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com