法然院サンガ: 247

法然院サンガからのご案内

N-0247-J

平成25年 5月 9日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 4月30日〜5月6日の「第5回 悲願会」では東北関東大震災の被災者に心を寄せる100万円以上の志納金が集まりました。被災地で被災者支援に取り組んでおられる団体に寄付させていただきます。境内はシャクナゲ(石楠花)や藤の花盛りが過ぎ、若葉の季節を迎えております。皆様方には、いかがお過ごしでいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、福島第一原子力発電所の事故から2年以上が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                法然院  梶田真章

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間500万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます

郵便振替口座番号:01050−4−60318
加入者名:本山獅子谷法然院

 法然院をお預かりして29年近く、この間の想いを同人誌『連続無窮』第10号(1200円)に、一昨年3月11日の東北地方太平洋沖大地震、福島第1原子力発電所の事故以降半年間の想いを同人誌『連続無窮』第11号(1200円)に、昨年3月14日の京都水族館開業についての想いを同人誌『連続無窮』第12号(1200円)に、「黙祷」という習わしが広まっていることについての念佛者としての想いを同人誌『連続無窮』第13号(1200円)に、私の話を聞いて下さる皆様方との対話の様子について同人誌『連続無窮』第14号(1200円)に書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます合掌


「深井ゆうじん 詩の展覧会」

 5月 7日(火)〜12日(日)

午前10時〜午後4時

参加 無料

於 講堂


「『人間は遺伝か環境か』を読む」第1回

 5月 9日(木)  

 午後1時半〜3時45分

全体を題材に語り合います。ご参加いただける方はテキスト(講談社現代新書 750円)を ご購入の上、事前にお読み下さるよう宜しくお願いいたします。

参加料 志納

於 本坊


「東北関東大震災物故衆生 月忌追悼法要」

 5月10日(金)

午前11時

参加 志納

於 本堂

地震発生から2年2ヶ月。追悼や被災者に心を寄せるお気持ちを何らかの形で表現されたい方は お集まり下さい。志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。  合掌


「第20回記念 ちおん舎・新・染屋町寄席」

 5月10日(金)

午後7時(午後6時半開場)

於 ちおん舎

京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側

Tel.075-221-7510

出演


桂 二乗      「つる」、「質屋蔵」  

桂ちょうば     「お楽しみ」、「三十石」

参加料 ご予約 1700円 当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「チャリティ 小田原医師会合唱団 in 法然院」

 5月11日(土)

午後7時(午後6時半開場)

参加料 志納

於 本堂

指揮 :山田浩子

ピアノ:田端ゆみ

ご厚志は、東日本大震災により被災した子どもたちに送られる予定です。

主催/お問い合わせ 小田原医師会合唱団

小田原医師会内 Tel.0465-24-2296


「『仏教入門』(三枝充悳(さいぐさみつよし)著・岩波新書)を読む」

第9回

 5月16日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に850円が必要です。)

平川 彰先生の「仏教入門」を読ませていただいてから時が流れましたので、此度は三枝先生の「仏教入門」を 取り上げております。入門とはいえ、難しい内容を含んでおりますが、ご一緒に読んでまいりましょう。
                                    梶田真章


「法然院 手作り展」

 5月20日(月)〜26日(日)

午前10時〜午後4時

無料

於 講堂

古布リメイク、裂織り、小彫、小物・・・

販売もいたします。

お問い合わせ:岡野美智子さん Tel.078-994-7045 Hp.080-1400-3201


「第5回 善気山室内楽の夕べ」
〜薫風の候に弦楽四重奏を楽しむ〜

 5月20日(月)

午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

出演


ヴァイオリン:泉原隆志(京都市交響楽団コンサートマスター) 

       杉江洋子                   

ヴィオラ:  大島 亮                   

チェロ:   北口大輔                   

プログラム


ハイドン/弦楽四重奏曲 第38番変ホ長調 作品33−2 『冗談』

ドビュッシー/弦楽四重奏曲                   

ボロディン/弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調            

参加料 ご予約 2500円 当日 3000円

ご予約は法然院サンガまで。


「EARTH TAPESTRYと、虹の舞人の GAIA HARMONY」

5月25日(土)

午後6時半(午後6時開場)

於 方丈

演奏

ロビン・ロイド、Ema、Esoh、杉山八郎

舞人

水野永子、林 夏木、宮崎美江子

参加料  前売・予約 3000円  当日 3500円

ご予約:虹の舞人プロジェクト

Tel.090-3672-9803(水野)

Fax.0774-55-7480

E-mail:katayamafamily@icloud.com


「第194回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 5月26日(日)

午後3時〜6時

参加志納

於 本坊

ご予約不要です。

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後3時〜3時半        おつとめ

                    本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半       おはなし

                    「曼荼羅(まんだら)について」 梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分   おんがく

                    出演  速海ちひろ(歌、ハープ演奏)


「第43回 法然院・夜の森の教室」
『模倣と想像:人間の心の進化を考える』

 6月 2日(日)

午後6時〜8時(午後5時半開場)

於 本坊

お話:国際霊長類学会 会長、京都大学霊長類研究所 教授 松沢哲郎先生

参加料 一般 1000円、高校生以下 無料

定員 80名

ご予約の方で満席の場合、当日はご参加を御断りすることがございます。

ご予約は法然院サンガまで


「『人間は遺伝か環境か』を読む」第2回

 6月 6日(木)

午後1時半〜3時45分

全体を題材に語り合います。ご参加いただける方はテキスト(講談社現代新書 750円)を ご購入の上、事前にお読み下さるよう宜しくお願いいたします。

参加料 志納

於 本坊


「大城美佐子 in 京都 コンサート at 法然院」
『絹糸声(いーちゅぐい)』

 6月 6日(木)

午後7時(午後6時開場)

於 本堂

参加料 前売 4000円  当日 4500円

ご予約・お問い合わせは、下記まで。

インバ(Tel.075-791-1539)、時計や(Tel.075-723-6413)、
山猫軒(Tel.075-721-9534)、(E-mail:wildcat_house_636@ybb.ne.jp)

チケットは定員になり次第、発売を終了いたします。

当日券が無い場合もございますのでご了承下さい。


「インド古典音楽 at 法然院」

 6月 8日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 本坊

出演


サントゥール: 宮下節雄          

タブラ:    クル・ブーシャン・バルガヴァ

参加料 前売 2500円、当日 3000円

お問い合わせ・ご予約は、井上さんまで

Tel.090-3543-0275、E-mail:haruo.inoue@gmail.com


「第38回 善気山 専修(せんじゅ)念佛塾」

 6月 9日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半 〜 6時  講話会 書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院サンガまで。


「マーティン・リーガンの音風景」
『森が囁いて・・・(自作品コンサート)」

 6月 9日(日)

午後6時半(午後6時開場)

於 本坊

曲目


森が囁いて・・・、マカーム、魔橋、鳥と戯れて 他

出演


倉橋容堂(尺八)、片山旭星(琵琶)、木村伶香能(箏・三味線)、玉木光(チェロ)

参加料  一般2000円  学生1000円

ご予約は法然院サンガまで


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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