法然院サンガ: 252
法然院サンガからのご案内
N-0252-J
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法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
すっかり秋になりました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。境内では秋海棠(しゅうかいどう)が咲き、本堂の阿弥陀如来像前の須弥壇上には菊が並んでおります。9月16日は台風18号による大雨と強風により前庭の池の水が溢れ、墓地では歴代住職の墓所に被害が出ました。しかし、建物に大きな被害をもたらす目立った倒木は無く、幸いでした。 東北地方太平洋沖地震と大津波、福島第一原子力発電所の事故から2年以上が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 法然院 梶田真章 |
当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間500万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます
郵便振替口座番号:01050−4−60318
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法然院をお預かりして29年近く、この間の想いを同人誌『連続無窮』第10号(1200円)に、一昨年3月11日の東北地方太平洋沖大地震、福島第1原子力発電所の事故以降半年間の想いを同人誌『連続無窮』第11号(1200円)に、昨年3月14日の京都水族館開業についての想いを同人誌『連続無窮』第12号(1200円)に、「黙祷」という習わしが広まっていることについての念佛者としての想いを同人誌『連続無窮』第13号(1200円)に、私の話を聞いて下さる皆様方との対話の様子について同人誌『連続無窮』第14号(1200円)に書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます合掌 |
「西村大樹(だいき)展『海のかなしきふくらみに』」
10月1日(火)〜6日(日)
午前11時〜午後6時(最終日は午後4時半まで)
無料
於 講堂
E-mail:daiki-0920@live.jp Web http://daikinishimura.jimdo.com/
「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教で生きる」
10月 2日(水)、11月 6日(水)、12月 4日(水)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
11月 6日 「『選択本願念佛集』〜法然上人の佛教〜」 12月 4日 「『歎異抄』〜親鸞聖人の佛教〜」 |
於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)
受講料 8,190円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp
「内田 樹(たつる)著『街場のメディア論』を読む」第4回
10月 3日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 志納
於 本坊
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ご参加いただける方はテキスト(光文社新書 740円+税)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「小谷口 直子 クラリネットの夕べ」
10月 3日(木)
午後7時(午後6時半)
於 パビリオンコート(神宮道三条下ル西側)
クラリネット:小谷口(こたにぐち)直子 ピアノ:塩見 亮(たすく) |
プーランク:ソナタ サン‐サーンス:ソナタop.166より ドビュッシー:シリンクス ベルク:『7つの初期の歌』より“夜鳴きうぐいす” R.シューマン:3つのロマンス C.シューマン:3つのロマンス ブラームス:ソナタop.120-2 他 |
参加料 前売・ご予約 2500円 当日 3000円
ご予約は法然院サンガまで
「秋の夜にうたう」
〜ソプラノとフルートで描く音の風景〜
10月 5日(土)
午後6時(午後5時半開場)
於 方丈
ソプラノ:菅野厚子 フルート、フラウト・トラヴェルソ:岡本佐紀子 スピネット:片上のぞみ |
参加料 2000円(全席自由)
チケット取扱い・お問い合わせ:アメリカヤ楽器店 Tel.075-441-2341
E-mail:akino.yoru.concert10@gmail.com
「杉原淳平 墨絵展」
10月 8日(火)〜13日(日)
午前9時〜午後4時
無料
連絡先 090-3703-3414
於 講堂
「善気山ジャズ・ライヴ」
〜ブラジルからギタリストとピアニストを迎えて〜
10月 8日(火)
午後7時
於 本坊
ギター:ディエゴ・フィゲイレド キイボード:アレクサンドル・マーティン ヴァイオリン:堀口和子 ベース:藤井俊充 |
参加料:ご予約 2000円 当日 2500円
ご予約は法然院サンガまで
「第44回 法然院 夜の森の教室」
『人間とは何か〜第3回 チンパンジーとゴリラの対話〜』
10月 9日(水)
午後7時〜9時(午後6時半開場)
松沢哲郎(国際霊長類学会・会長)×山極壽一(国際霊長類学会・前会長)
司会:梶田真章 |
参加料 一般・大学生 1000円、高校生以下 無料
定員 80名
ご予約は法然院サンガまで
「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」
10月11日(金)
午前11時
参加 志納
於 本堂
地震発生から2年7ヶ月。追悼や被災者に心を寄せるお気持ちを何らかの形で表現されたい方は
お集まり下さい。志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。
合掌 |
「『仏教入門』(三枝充悳(さいぐさみつよし)著・岩波新書)を読む」
第14回
10月17日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納(テキストをお持ちでない方は、別に850円が必要です。)
「風のメロディー♪月夜のしろうさぎ朗読ライブ」
『お月様とうさぎ』
10月19日(土)
午後5時〜7時半
於 本坊
『土神ときつね』 『よだかの星』 『雪渡り』 『銀河鉄道の夜』 |
ファゴット:衣川正義 |
参加料 3000円
定員 80名
主催 株式会社フロル しろうさぎのかぜ朗読教室
お問い合わせ先 Tel.&Fax.077-567-0266
「第199回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
10月26日(土)
午後3時〜6時
参加志納
於 本坊
ご予約不要です。
プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
第1部 午後3時〜3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半〜4時半 おはなし 御質問にお答えします。 梶田真章 第3部 午後4時45分〜6時 おんがく 出演 サックス:仲野麻紀、ウード:ヤン・ピタール |
「秋季・伽藍内特別公開」
11月 1日(金)〜 7日(木)
午前9時〜午後4時
文化財保存協力料 800円
方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象の襖絵、大書院の龍の襖絵などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。法話の時刻は毎日変わります。ご聴講ご希望の方は当日の朝に時刻をお問い合わせ下さい。
合掌 |
「第23回 ちおん舎・新・染屋町寄席」
11月 8日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 ちおん舎[京都市中京区衣棚通
(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側
Tel.075-221-7510]
桂 鯛蔵 「開口一番」「お楽しみ」 桂 ちょうば 「お楽しみ」「親子茶屋」 |
参加料:ご予約 1700円、当日 2000円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」
11月11日(月)
午前11時
参加 志納
於 本堂
地震発生から2年8ヶ月。追悼や被災者に心を寄せるお気持ちを何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。
合掌 |
「藤原真理 無伴奏チェロの夕べ Vol.8」
11月12日(火)
午後7時(午後6時半開場)
於 本堂
バッハ 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012 |
全自由席(座布団席・椅子席)
参加料
一般 ご予約:3000円、当日:3500円
小学生・中学生・高校生・大学生・22歳以下の勤労者 1500円
乳幼児の方はご参加いただけません。
定員 200名(満席になり次第、締め切らせていただきます。)
お申し込み:電話またはE-mailにて法然院サンガまでご予約下さい。
ファックスによるお申し込みはお受けいたしません。
ご予約で満席の場合、当日券はございませんのでご了承下さい。
「中村桂子著『科学者が人間であること』を読む」
第1回
11月14日(木)
午後1時半〜3時45分
参加料 志納
於 本坊
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ご参加いただける方はテキスト(岩波新書・800円)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「津軽三味線とタブラ(インドの太鼓)のDUO〜魂の響き〜」
11月18日(月)
午後7時(午後6時半開場)
於 本坊
津軽三味線:佐藤通弘 タブラ:吉見征樹 |
参加料:ご予約 3000円、当日 3500円
ご予約は法然院サンガまで
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com