法然院サンガ: 258

法然院サンガからのご案内

N-0258-J

平成26年 4月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 本堂北側の中庭では貴椿(あてつばき)と花笠椿が咲き揃い、五色散り椿も咲き出し、参道の藪椿が盛りを迎えました。種々の椿も花開きつつあります。境内は春の気に満ち満ちております。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

 5月2日(金)〜6日(火・振替休日)まで「第7回 悲願会(ひがんえ) 悲願に生きる菩薩行の実践〜一切衆生の成佛を信じ、被災者の悲しみに寄り添い、被災地の復興に関わる決意を表し、各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える5日間〜」を実施いたします。5月5日、6日には慈悲市(バザー)を行いますので、ご提供いただける品物(新品に限ります)がございましたら4月26日(土)までにお送り下さい。勝手を申しますが、なるべく4月21日以降に届くようにお送り下されば有難く存じます。

 ご提供いただいた品物の仕分け作業を4月27日(日)に行いますのでお手伝いいただける方はご連絡下さい。5月2日〜6日の期間中に受付や会場監督などをお手伝い下さる方も募集しております。法然院サンガまでご連絡下さい。

 また御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」〔超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです〕にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品〔菓子・果物・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、福島第一原子力発電所の事故から2年以上が経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味する言葉です。漢字では僧伽(そうぎゃ)と書き、これを略したのが僧です。従って元来の僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味していました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しているのです。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせようとする阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただくことができるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく、『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い、如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が発生しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を寄り添わせる同情)の精神に基づいて、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、こだわらず、みかえりを求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、穏やかな眼差し、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                法然院  梶田真章

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが、境内の環境保全には年間500万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は、郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます

郵便振替口座番号:01050−4−60318
加入者名:本山獅子谷法然院

 法然院をお預かりして29年近く、この間の想いを同人誌『連続無窮』第10号(1200円)に、一昨年3月11日の東北地方太平洋沖大地震、福島第1原子力発電所の事故以降半年間の想いを同人誌『連続無窮』第11号(1200円)に、昨年3月14日の京都水族館開業についての想いを同人誌『連続無窮』第12号(1200円)に、「黙祷」という習わしが広まっていることについての念佛者としての想いを同人誌『連続無窮』第13号(1200円)に、私の話を聞いて下さる皆様方との対話の様子について同人誌『連続無窮』第14号(1200円)に、書くことと語ることについての想いを同人誌『連続無窮』第15号(1200円)に書かせていただきました。ご一読賜れば幸いでございます。合掌 梶田真章


「春季 伽藍内特別公開」

 4月 1日(火)〜 7日(月)

午前9時半〜午後4時 

文化財保存協力料 500円

公開箇所


本堂
(阿弥陀如来像、観世音菩薩像、勢至菩薩像、法然上人立像、萬無和尚像、二十五菩薩の散華)

方丈
(狩野光信筆襖絵(重要文化財)、堂本印象筆襖絵)

方丈庭園(善気水)

北書院

三銘椿
花笠椿・貴(あて)椿・五色散り椿の庭

大書院
(『龍の間』)

茶室『如意庵』

見頃の中庭の三銘椿などをご鑑賞下さい。

随時、法話もいたしております。

法話の時刻は毎日変わります。

聴講ご希望の方は当日の朝(8時〜9時頃)に時刻をお問い合わせ下さい。合掌


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教で生きる」

 4月 2日(水)、 5月 7日(水)、 6月 4日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 4月2日   「佛陀と如来」  

 5月7日   「さまざまな菩薩」

 6月4日   「自業自得と回向」

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,424円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


(き と つち の であい)
「木 to 土 no 会」

 4月 8日(火)〜13日(日)

午前10時〜午後4時

鑑賞無料

於 講堂

木:sakimoto takumi

土:okukawa ryozo


「灌佛会(かんぶつえ)〔花まつり〕兼ねて法然上人誕生会」

 4月 8日(火)

午後2時半

参加志納

事前申込制

お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月3日までに必ずお申し込み下さい。
                                    合掌


「東北関東大震災 物故衆生 追悼法要」

 4月11日(金)

午前11時

参加 志納

於 本堂

地震発生から3年1ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は福島の子どもたちの沖縄での保養プロジェクトや放射能市民測定室での甲状腺 の検診プロジェクトに取り組む「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。


「京の名刹で聴く 琉球の調べ」

 4月12日(土)

午後5時(午後4時半開場)

於 本坊

出演


仲宗根 充(唄・三線)

特別ゲスト 丸田恵都子(アルパ)

参加料 2500円(お茶・お茶菓子付)

ご予約は仲宗根充琉球民謡研究所関西支部 中尾さん(Tel.090-7872-8037)まで


「片山旭星 勉強会『琵琶本語り』」

 4月13日(日)

午後4時

曲目


「衣川」「本能寺」

入場料 1000円

会場:琴の内貴 2階

京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町557番26(川端通団栗通東入二筋目北)

会場Tel.075-551-5011

連絡先 075-702-6722(矢崎さん)

E-mail:kyokusei@kce.biglobe.ne.jp


「深井ゆうじん 詩の展覧会」

 4月15日(火)〜23日(水)

午前10時〜午後4時

鑑賞無料

於 講堂

なんてきれいな夕焼けだ

僕は遠くと生きている

時に遠くに生きている

この大きさと生きている


「『法然入門』(阿満利麿(あまとしまろ)著・ちくま新書)を読む」
第4回

 於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納

テキストをお持ちでない方は別に700円が必要です。

2年半ぶりに改めて専修念佛の元祖、法然上人の教えを学んでおります。

お待ち申し上げております。合掌

梶田真章


su-percussion collaboration series vol.1
「O‘BATA THE LIVE@法然院」
細胞からの音に出会う瞬間(とき)

 4月19日(土)

午後7時(午後6時半開場)

於 庫裏玄関

小幡 亨(すすむ)(スーパーカッション)

森本英希(フルート・笛)

山口紀子(作曲)

60名限定(要予約)

前売:一般 3500円/子ども 1500円

当日:一般 4000円/子ども 2000円

満席の場合、当日券の販売をお断りすることがございますので御了承下さい。

ご予約・お問い合わせ

スプーン・アート E-mail: HYPERLINK "mailto:art@spoo-n.com" art@spoo-n.com または Fax.078-855-5254


「姜 尚中(かんさんじゅん)著『愛国の作法』を読む」
第1回

 4月21日(月)

午後1時半〜3時45分

参加料 志納

於 本坊

「はじめに」と、第1章「なぜいま『愛国』なのか」を題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト(朝日新書 700円)をご購入の上、事前にお読み下さい。


第6回
『●啄(そつたく)の集い 陶展』

 4月24日(木)〜27日(日)

午前9時半〜午後4時半(初日は正午から、最終日は午後3時まで)

鑑賞無料

於 講堂

芥川 清、川合牧人、清水紀之、中村秀文、野口 淳、西村栄高

挿花:ウィリス伸子


「第205回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 4月26日(土)

午後3時〜6時

ご予約不要です。

参加志納

於 本坊

第1部 午後3時 〜 3時半        おつとめ

                      本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半 〜 4時半       おはなし

                      「『華厳経』〜真理の世界〜」梶田真章

第3部 午後4時45分〜午後6時      おんがく

                      歌:ワサブロー、ギター:溝淵仁啓(まさし)


「Springintgut & F.S. Blumm Japan Tour 2014」

 4月27日(日)

午後6時半(午後6時開場)

於 大書院

共演:midori hirano

PA:鶴林万平 (sonihouse)

参加料:前売 3000円、当日 3500円

ご予約・お問い合わせ: night cruising[E-mail:info@nightcruising.jp


「第7回 悲願会」

悲願に生きる菩薩行の実践

〜一切衆生の成佛を信じ、被災者の悲しみに寄り添い、被災地の復興に関わる決意を表し、
各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える一週間〜

 5月 2日(金)〜 6日(火・振替休日)

詳細は次回の案内をお待ち下さい。


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

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