法然院サンガ: 285

法然院サンガからのご案内

N-0285-J

平成28年 6月30日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 今年の京都の梅雨は雨が夜中に多く降っているように思われます。中庭では白い沙羅(さら)<夏椿>の花が咲き散っています。苔の緑が映える季節です。木槿(むくげ)の花が咲き始めました。楓の葉の緑もすっかり色濃くなりました。廬山白蓮(ろざんびゃくれん)の花茎が伸びる候ともなりました。モリアオガエル<森青蛙>のオタマジャクシは方丈庭園や中庭の池ですくすくと育っています。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。向暑の砌(みぎり)、どうぞご自愛下さい。

 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。今年は食堂(文殊菩薩像を安置し、毎月の佛教書を読む集いや読書会に利用しています)の屋根の葺き替え工事、7月17日〜18日の集中豪雨で崩落した墓地の崖の修復工事、白砂壇西側と経蔵西側の竹垣修復工事などを行いました。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                法然院  梶田真章


「甚四郎1st.アルバム『品本範』リリース記念ライブ at 法然院」

 7月 2日(土)

午後6時半(午後6時開場)

於 方丈

出演


甚四郎(Vo)、花田えみ(Key)、おがわてつや(Gt&Ukulele)、Guest:Yammy(Vo)

参加料 3000円

なるべく法然院サンガまでご予約下さい。


「命を紡ぐ 出会いの会」

 7月 3日(日)

午後 3時50分〜 7時15分(午後3時半開場)

於 方丈

午後3時50分〜5時40分  映画上映「つ・む・ぐ〜織人は風の道をゆく〜」

               吉岡敏朗監督舞台挨拶

午後5時50分〜6時25分  “月ゆめ”ライブ

               出演:山本公成(笛)、山本ほしこ(リトアニア琴)

午後6時25分〜7時15分  講演 船戸崇史先生(船戸クリニック医師)

参加費 ご予約 1500円(当日 2000円)

事前のご予約で満席の場合は当日券はございません。

ご予約方法

お電話で岩崎さん(Hp.090-7107-8233)または
メールで山本さん(otf-kosei@kyf.biglobe.ne.jp)まで


「第39回 ちおん舎・新・染屋町寄席」

 7月 8日(金)  

午後7時(午後6時半開場)

於 ちおん舎

京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側

Tel.075-221-7510

出演


桂 小鯛「お楽しみ」2席

桂 二乗「お楽しみ」2席

参加料:ご予約 1700円  当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「東北関東大震災 物故衆生 月忌追悼法要」

 7月11日(月)

午前11時

参加 志納

於 本堂

地震発生から5年4ヶ月。

追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。


「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教と出逢う」

7月13日(水)、8月3日(水)、9月7日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 7月13日  「業(カルマン)とは?」    

 8月 3日  「識(ヴィジュニャーナ)とは?」

 9月 7日  「縁(プラトヤヤ)とは?」   

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,424円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「森 炎 著『死刑肯定論』(*)を読む」
第2回

(*ちくま新書)

 7月14日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

第6章「被害者の復讐感情は野蛮か」までを題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト(864円)をご購入の上、事前にお読み下さい。

森 炎


1959年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、現在、弁護士。


「原 摩利彦 ソロ公演」
Site / Moment Specific Live Installation

 7月16日(土)

午後6時(午後5時半)

於 方丈

出演


Marihiko Hara, sleepland(Opening Act)

www.marihikohara.com

参加料:前売 2500円、当日 3000円

前売・メール予約:info@nightcruising.jp まで


件名を「7/16 法然院」とし
お名前(カタカナ フルネーム)人数/連絡先を明記の上、
送信して下さい。

3日以内に予約確認の返信メールをお届けいたします。


「片山旭星勉強会 琵琶本語り『大徳寺』『項羽』」

 7月17日(日)

午後5時

出演


筑前琵琶:片山旭星

於 琴の内貴2F

(川端通団栗通東入二筋目上ル、Tel.075-551-5011)

参加料 2000円

お問い合わせ

Tel.075-702-6722(矢崎)
又はE-mail :kyokusei@kce.biglobe.ne.jpまで


「放生会(ほうじょうえ)」

 7月19日(火)

午前10時半

参加 志納

於 本堂

 生命尊重の精神(不殺生戒の心)を示すため、鯉を入れた桶を本堂の縁側において法要を厳修し、鯉を池に放ちます。

 粗餐呈上いたします。

事前申込制:ご参加いただける方は7月16日までにご連絡下さい。


「魚川祐司著『仏教思想のゼロポイント〜悟りとは何か〜』(*)を読む」
第2回

(*新潮社)

 7月21日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料:志納(テキストをお持ちでない方は別に1600円が必要です。)

 是非皆様にご紹介したい、魚川祐司さんの名著『仏教思想のゼロポイント』に取り組んでいます。ご参加下さい。


「ゴールデン・エイジ・アカデミー」
2016年7月のテーマ『命の輝き』
演題『こころ豊かに生きる』

 7月22日(金)

午前10時〜11時半

講師:梶田真章

於 京都アスニー

(京都市生涯学習総合センター)4階ホール

丸太町通七本松西入北側、Tel.075-812-7222

お申し込み不要です。

先着 600名(午前9時半開場)

参加料 無料


「Summer Night Live in 法然院」

 7月23日(土)

午後6時(午後5時半開場)

於 方丈

出演


HIROKO(歌)、上新友祐(歌)、璃音(クリスタルボウル)、安田修一郎(瞑想)

参加料:ご予約 3500円、当日 4000円

ご予約・お問い合わせは summer,night.live.info@gmail.com まで


「第232回 善気山念佛会」

 7月26日(火)

午後3時〜6時

参加料:御志納

ご予約不要です。

第3部のみでもご参加下さい。

第1部 午後3時 〜  3時半   おつとめ 本堂でご一緒にお経を唱えます。

第2部 午後3時半〜  4時半   おはなし 「禅僧の言葉で学ぶ佛教」その1

                  梶田真章

第3部 午後4時45分〜6時    おんがく

                  出演:Yammy(シンガーソングライター)


「第14回 善気山遊びの寺子屋」
〜おてらで なんか やったはる〜

 7月27日(水)〜29日(金)

別紙のチラシを御覧下さい。

チラシの内容は法然院森のセンターのホームページでもご覧いただけます。

http://www.jttk.zaq.ne.jp/baais400/

当日のプログラムをお手伝いいただける方は、
法然院森のセンター(Tel.075-752-4582 E-mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp)まで。


「親子で楽しむコンサート『祈り』」

 7月27日(水)

午後4時15分〜5時半

於 山門

(雨天の場合は方丈)

出演


山本公成(いろんな笛)、山本ほしこ(リトアニアの琴)、中野 亘(土笛)

参加料 御志納

ご予約は不要です。


「お坊さんにきいてみよう」

 7月27日(水)

午後1時〜1時45分

梶田真章

参加料:おさい銭

お坊さんに聞いてみたいことがある人は、子どもも大人も集まりましょう。

何でも聞いてお坊さんを困らせてみよう。


「真夏の音楽会 Vol.X」
『そよ風とギターと蜩(ひぐらし)と』

 7月29日(金)

午後 4時15分〜 5時半

於 方丈

出演


溝淵仁啓と仲間たち

参加料:御志納

ご予約は不要です。


「森 炎 著『死刑肯定論』(*)を読む」
第3回

(*ちくま新書)

 8月 4日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

第9章「死刑を求める『安全な社会』」までを題材に語り合います。

ご参加いただける方はテキスト(864円)をご購入の上、事前にお読み下さい。

森 炎


1959年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。東京地裁、大阪地裁などの裁判官を経て、現在、弁護士。


法話「お盆のこころ〜『佛教と先祖教』」

 8月 7日(日)

午後1時半〜2時半

講師:梶田真章

参加志納

於 本坊


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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