法然院サンガ: 287
法然院サンガからのご案内
N-0287-J
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法然院サンガ
南無阿弥陀佛。
残暑お見舞い申し上げます。 京都市では最高気温37.9℃を記録した8月6日を筆頭に8月17日を除いて7月29日から8月26日まで最高気温が34℃を超える酷暑の日々が続きましたが境内ではツクツクボウシが鳴き、秋海棠が咲き始め、晩夏から初秋の風情となってまいりました。皆様方にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。引き続き熱中症になられぬようお気を付け下さい。お出ましにくい季節でございますが、下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。
2013年5月21日〜23日に「遊心会『平泉・陸中海岸 祈りの旅』」を実施し、岩手県平泉町の中尊寺と毛越寺・花巻市の宮沢賢治記念館・遠野市の遠野ふるさと村・釜石市根浜海岸・大槌町の大念寺と江岸寺・宮古市浄土ヶ浜を訪ねました。 2014年6月16日〜18日には「遊心会『いわき市・南三陸町祈りの旅』」を実施し、福島県いわき市、宮城県松島町、宮城県南三陸町などを訪ねました。昨年は7月6日〜8日に「遊心会『南三陸海岸 祈りの旅』」を実施し、宮城県松島町、石巻市の石巻復興支援ネットワークと石巻市立大川小学校跡地、南三陸町の防災対策庁舎跡と上山八幡宮、気仙沼市の岩井崎、唐桑半島、海の市・シャークミュージアム、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松と普門寺、陸前高田市の大船渡保育園と酔仙酒造大船渡蔵などを訪ねました。 本年は7月4日(月)〜7日(木)に「第73回 遊心会 『下北半島・北三陸海岸 祈りの旅』」で青森県と岩手県北部を旅しました。4日は先ず下北半島の むつ市の宇曾利湖畔にある霊場、恐山菩提寺に参拝しました。恐山菩提寺は平安時代初期に天台宗比叡山延暦寺の慈覚大師円仁によって地蔵菩薩を本尊として開創され、後に曹洞宗に改宗されました。火山性ガスを噴出する岩肌の一帯は地獄に(2011年3月11日の大地震以降火山性ガスの噴出量が減っているそうです)、宇曾利湖をとりまく白砂の浜は極楽に譬えられています。極楽浜に2012年7月に建立された「東日本大震災 慰霊塔」の前で「東日本大震災 物故衆生 追悼法要」を厳修させていただきました。下北半島では古くから「人は死ねばお山(恐山)に行く」と言い伝えられてきました。極楽浜の浜辺では若いカップルが花を手向けていらっしゃいました。どなたの為に祈っておられたのでしょう。お二人の背中に向かって遠くから「南無阿弥陀佛」を重ねさせていただきました。 5日は下北半島の太平洋沿岸を南下し八戸市に向かいました。途中、東通村の東通原子力発電所と六ヶ所村の核燃料サイクルの商業利用を担う日本原燃株式会社の核燃料の再処理工場の傍らを通りました。六ヶ所村には他に「むつ小川原国家石油備蓄基地」があり、下北半島には風力発電所も数多く設置され、下北半島がエネルギー政策の最重要地域になっていることを改めて実感いたしました。八戸市では曹洞宗の常現寺に参拝しました。様々な行事で地域の絆づくりに取り組まれ、大地震の後には直ちに物資を集めて三陸沿岸の寺院に届けられた御住職とはお目にかかれませんでしたが、代わりにお話下さった音喜多啓秀さんは幼い頃から子供会の活動で常現寺さまに御縁があり、2011年の大地震の後、地元で役に立ちたいとの想いで北海道での農学研究を辞めて出家された方でした。大地震は多くの衆生の暮らしを奪うと共に志ある若い僧を誕生させていることを知りました。 6日には岩手県下閉伊郡田野畑村で障がい者がパン、絵画、織物など様々な物づくりをされている施設、特定非営利活動法人「ハックの家」を訪ねました。今回の旅の目的の一つは理事長の竹下美恵子さんと職員の寺元健二さん(愛称はポコちゃん)との再会でした。寺元健二さんは2011年3月11日の大地震の後、京都から何度も被災地を訪れて支援活動を続けられる間にハックの家の方々との御縁を深められ、とうとう2015年9月下旬にハックの家の職員となられた方です。職員になられて9ヶ月余りの寺元健二さんが利用者の方から「ポコちゃん」「ポコちゃん」と頼りにされていらっしゃる様子を拝見しました。ハックの家の利用者は田野畑村の方々ばかりではなく宮古市から久慈市までの広範囲に亘られていて皆様のご送迎も元タクシー運転手のポコちゃんの大切なお仕事とのことです。 7日は少し波が高かったのですが大津波で壊滅的な被害を受けた田野畑村の島越港から北山崎断崖クルーズを楽しみました。広島県の造船会社が震災復興のために岩手県山田町に設立した造船会社によって建造された新たな観光船でのクルーズは大地震から3年4ヶ月後の2014年7月26日に復活しました。JTBの観光資源評価で日本一の海岸美と評価された北山崎の高さ100mの断崖絶壁に圧倒されました。今回の旅では他に八戸市のウミネコの繁殖地である蕪嶋神社、三陸復興国立公園内の種差海岸、久慈市の小袖海女センター、岩手県岩泉町の龍泉洞(鍾乳洞)も訪ね、充実した4日間でした。皆様方も是非、下北半島や北三陸海岸をお訪ね下さい。 今後も被災地に暮らされている方々との個人的な繋がりを大切にしながら被災者・被災地に関わらせていただこうと思います。
御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。今年は食堂(文殊菩薩像を安置し、毎月の佛教書を読む集いや読書会に利用しています)の屋根の葺き替え工事、7月17日〜18日の集中豪雨で崩落した墓地の崖の修復工事、白砂壇西側と経蔵西側の竹垣修復工事などを行いました。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん) 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。 法然院 梶田真章 |
「森 炎 著『死刑肯定論』(*)を読む」
第4回(最終回)
(*)ちくま新書
9月 1日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
全体を題材に語り合います。
ご参加いただける方はテキスト(864円)をご購入の上、事前にお読み下さい。
「“ときのあとさき” mama!milk 演奏会・京都」
9月 3日(土)
午後5時55分開演(午後4時55分開場)
於 方丈
ティーサロン graf tea salon 茶事:川西万里(graf) |
生駒祐子 アコーディオン 清水恒輔 コントラバス |
参加料 4000円
ご予約・お問い合わせ E-mail:tokino@atosaki.net
「第10回 左京フォーラム」
『憲法が危ない!』
改憲が現実味を帯びる今 宗教者と考える
9月 6日(火)
午後6時半〜8時半
於 京都教育文化センター
京都市左京区聖護院川原町4−13
(Tel.075-771-4221)
千葉宣義 (日本基督教団八幡ぶどうの木教会牧師) 梶田真章 (法然院 貫主) |
主催 戦争をさせない左京1000人委員会
左京区田中里ノ前町21 石川ビル305
Tel.&Fax.075-711-4832
「第40回記念 ちおん舎・新・染屋町寄席」
9月 9日(金)
午後7時(午後6時半開場)
於 ちおん舎
京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側
Tel.075-221-7510
桂 二乗 「お楽しみ」2席 桂 ちょうば 「お楽しみ」2席 |
参加料 ご予約 1700円 当日 2000円
お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで
「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」
9月11日(日)
午前11時
参加 御志納
於 本堂
地震発生から5年6ヶ月。追悼や被災者に心を寄せるお気持ちを何らかの形で表現されたい方は
お集まり下さい。
志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。 合掌 |
「魚川祐司著『仏教思想のゼロポイント〜悟りとは何か〜』(*)を読む」
第4回
(*)新潮社
9月15日(木)
午後1時半〜3時45分
於 本坊
講師:梶田真章
参加料 志納
(テキストをお持ちでない方は別に1600円が必要です。)
「グループいぶき 第12回 邦楽コンサートの夕べ」
9月17日(土)
午後5時(午後4時半開場)
参加無料
於 本坊
「月の灯りの下で」「六連星」「月見草の詩」 「田毎の月」「月弓尊」「鹿の遠音」「荒城の月」 他 |
箏・三絃・十七絃:飯田理恵、近藤節子、田中美津子、友森明子、松末爲久子 尺八:加藤 豊、佐々木翠越、野口虚琢、松末博司、吉田 靖 |
「第21回 法然院 落語の宴」
9月18日(日)
午後2時(1時半開場)
於 方丈
桂 塩鯛 『帯久』 桂 文之助 『百年目』 桂 米紫 『宗論』 桂 鯛蔵 『強情灸』 桂 小鯛 『平林』 |
桂 文之助、 桂 塩鯛、 梶田真章 |
参加料 前売 3000円 当日 3500円
ご予約は法然院サンガまで
「佛檀・お墓・戒名について」
9月25日(日)
午後1時半〜2時半(1時20分開場)
講師:梶田真章
参加 御志納
佛檀・お墓・戒名に関する疑問点にお答えしたいと思います。どうぞご質問下さい。 |
「第234回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」
9月26日(月)
午後3時〜5時45分
参加 御志納
於 本坊
ご予約不要です。
ご都合のよい時刻からご参加下さい。
第1部 午後3時 〜 3時半 おつとめ
本堂でご一緒にお経を唱えます。 第2部 午後3時半 〜 4時半 おはなし 「禅僧の言葉で学ぶ佛教」その3 梶田真章 第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく 出演:シンガーソングライター リピート山中さん |
「第49回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾『歎異抄』を読む」
その7
(第7章、第8章)
10月 2日(日)
午後3時〜6時
午後3時〜3時20分 念佛一会(いちえ) 本堂にて念佛を唱えます。
午後3時半〜6時 講話会 書院にて阿満利麿先生のお話をお聴きし、
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参加料 1000円(当日、お納め下さい。)
お申し込み:電話、E-mailにて法然院まで。
テキスト『歎異抄』[阿満利麿 訳・注・解説]を購入される方は別に1000円が必要です。
今回は「念佛者は無礙の一道なり。」で知られる第7章と「念佛は行者のために非行・非善なり。」で知られる第8章です。 |
「朝日カルチャーセンター京都 公開講座 佛教で生きる」
10月5日(水)、11月16日(水)、12月7日(水)
午前10時半〜正午
講師:梶田真章
11月16日(水) 「即身成佛について」 12月 7日(水) 「念佛の種類について」 |
於 朝日カルチャーセンター京都
(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)
受講料 8424円(3回)
お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ
インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp
特に記載のない限り、会場は法然院です。
ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ
Tel. 090-1899-3689 Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/
お問い合わせ
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com