法然院サンガ: 291

法然院サンガからのご案内

N-0291-J

平成29年 1月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 本年も愈々押し詰まり、境内では千両や万両の紅い実が目立つ侯となりました。皆様方には、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。本年も寺門護持運営に御参加、御支援、御協力を賜わり、誠にありがとうございました。心より御礼を申し上げます。慌しい時節でございますが下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。どうぞ良い御歳をお迎え下さい。(平成28年12月31日)


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」

 1月 1日(日・祝)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加志納

於 南書院


「新春法話『共に生きる〜絆と縁、愛と慈悲〜』」 

 1月 2日(月)

午後2時〜3時

講師:梶田真章

参加志納

於 南書院


「2017年法然院サンガ新年会」

 1月 8日(日)

参加料 御志納

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

準備の都合上、第4部の「新年宴会」にご参加いただける方は1月6日までに必ずご予約下さい。

第1部 午後3時 〜 3時半  「新春のお念佛」

                 本堂でご一緒に南無阿弥陀佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時15分  法話「今年も専修(せんじゅ)念佛に生きる」

                 梶田真章

第3部 午後4時半〜5時45分 「遊びの玉手箱」大道芸で新春を寿ぐ

                 出演:大塚珠代さん他


「2017年法然院サンガ新年会」第4部
「新年宴会」

 1月 8日(日)

午後6時〜

各自、交換用のプレゼントを一品(予算ご自由)ご用意下さい。

差し入れ歓迎いたします。

新年宴会会費 2000円


「東北関東大震災 物故衆生月忌(がっき)追悼法要」

 1月11日(水)

午前11時

参加 志納

於 本堂

 地震発生から5年10カ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は被災者支援のため、「未来の福島子ども基金」へ寄付させていただきます。                                      合掌


「小出遥子著『教えて、お坊さん!<さとり>ってなんですか』(*)を読む」

第1回

(*)角川書店

1月12日(木) 午後1時半〜3時45分

 「第1章 『つながり』をたのしんで生きること〜藤田一照さん(曹洞宗国際センター所長)〜」と、 「第2章 夢であると気づいた上で夢を生きること〜横田南嶺さん(臨済宗円覚寺派管長)〜」を題材に語り合います。


 ご参加いただける方はテキスト(1512円)をご購入の上、事前にお読み下さい。32歳の佛教ファンの女性と6名の僧との対話を纏めた本です。

 「さとり」を題材に自由に語り合いましょう。


「第42回 ちおん舎・新・染屋町寄席」

1月13日(金)

午後7時(午後6時半開場)

於 ちおん舎[京都市中京区衣棚通(烏丸通から西へ三筋目)三条上ル西側 Tel.075-221-7510]

出演


「対談」

桂 米二   ×   桂 二乗


桂 米二  「お楽しみ」1席

桂 二乗  「お楽しみ」2席

参加料  ご予約 1700円  当日 2000円

お問い合わせ・ご予約は法然院サンガまで


「兵庫県南部地震 物故衆生追悼の集い」

 1月17日(火)

午後2時

 当院では震災後、1ヶ月、3ヶ月、初盆、一周忌、一周忌以降は毎年1月16日か17日に追悼の集いを開いてまいりました。ご都合の良い時刻からご参加下さい。

第1部 午後2時


    「兵庫県南部地震 23回忌 物故衆生追悼法要」

     於 本堂

     もう22年、まだ22年。心から追悼の気持ちを表したく存じます。


第2部 午後2時45分


    「兵庫県南部地震の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

     於 鐘楼

     ご参詣の皆様方に、被災地に向けて一打ずつ鐘を撞いて頂きます。


第3部 午後3時15分〜4時


    「追悼演奏」

     揚琴(ようきん・ヤンチン):友枝良平

     於 本坊

 友枝さんには震災後、毎年、追悼演奏をお願いしてきました。 友枝さんが奏でる揚琴の響きに震災で この世から失われたいのちとご自身のいのちとの共鳴・重なりを感じていただければと存じます。


「朝日カルチャーセンター京都公開講座 佛教と出逢う」

 1月18日(水)、 2月 1日(水)、 3月 1日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

 1月18日(水) 「中国浄土教の念佛」

 2月 1日(水) 「比叡山の念佛」

 3月 1日(水) 「法然・親鸞・一遍の念佛」

於 朝日カルチャーセンター京都(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ


「碧海寿広(おうみとしひろ)著『入門近代仏教思想』(*)を読む」

第1回

(*)ちくま新書

 1月19日(木)

午後1時半〜3時45分於

本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)

碧海寿広


 1981年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、龍谷大学アジア佛教文化研究センター博士研究員。博士(社会学)。専門は宗教学、近代佛教。


「専修念佛元祖、当院開山法然上人(1133〜1212)806回忌 法要」

 1月25日(水)

午前10時半

於 本堂

 法然上人の806回忌に当たり、本堂にて念佛を唱え、墓地最上段の法然塔に参拝いたします。後、粗餐呈上いたします。準備の都合上、ご参加いただける方は1月22日までにご一報下さい。


「第238回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 1月26日(木)

午後3時〜6時20分

参加志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半    おつとめ

                  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部 午後3時半〜4時半     おはなし

                  「真言宗の僧の言葉で学ぶ佛教」梶田真章

第3部 午後4時45分〜5時45分 おんがく

                  出演、ソプラノ:平井満美子、リュート:佐野健二


「バンドネオン+タブラ Duo タンゴセッション」

1月28日(土)

あ 午後7時(午後6時半開場)

於 本坊

アルゼンチンとインド、バンドネオンとタブラの出会い

                バンドネオン:早川 純

           タブラ(インドの太鼓):吉見征樹

参加料:ご予約 一般 3000円、当日 3500円

ご予約は法然院サンガまで


2017年の行事予定

 2月15日(水) 涅槃会(ねはんえ)


 3月14日(火) 善導大師(*)忌

          (*)中国浄土教の大成者で法然上人が師と仰がれた僧


 4月 1日(土)〜 7日(金)

          春季伽藍内特別公開


 4月 8日(土) 灌佛会(花まつり)(釈尊降誕会兼ねて法然上人誕生会)


 5月 3日(水・祝)〜5日(金・祝)

          第13回 悲願会(ひがんえ)


 6月25日(日) 当院中興第1世萬無和尚忌


 7月25日(火) 放生会(ほうじょうえ)


 7月下旬     善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜


 8月24日(木) 地蔵盆


 9月10日(日) 廣布薩(こうふさつ)


11月 1日(水)〜7日(火)

          秋季伽藍内特別公開


11月24日(金)〜26日(日)

          第14回 悲願会


12月8日(金)  成道会(じょうどうえ)


12月31日(日) 除夜会


*毎月11日 東北関東大震災 物故衆生 追悼法要

*毎月(12月を除く)26日 善気山念佛会


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: Byakurenja@aol.com