法然院サンガ: 294

法然院サンガからのご案内

N-0294-J

平成29年 4月 1日更新

法然院サンガ

 南無阿弥陀佛。

 昨年は春の訪れが早く、3月下旬に椿が盛りとなりましたが、今年は中庭の三銘椿(花笠椿、貴椿(あてつばき)・五色散り椿)をはじめとして様々な椿も未だ花を殆ど咲かせておりません。
 ニホンザルの群れによる食害も重なり、例年より花は少なくなりそうです。花粉症の皆様方には心よりのお見舞いを申し上げつつ下記の通り御参詣をお待ち申し上げております。


 御本尊に供えられた菓子や果物のお下がりを貧困家庭におすそ分けする「お寺おやつクラブ」(超宗派佛教徒によるインターネット寺院『虚空山彼岸寺』の活動の一環として始まった取り組みです)にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・海苔・醤油・油など)をお届け下されば有効に活用させていただきます。ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。

 当院の伽藍の維持は檀信徒からの布施によってなされておりますが境内の環境保全には年間1000万円以上かかりますので広く御寄付を募っております。ご協力いただける方は郵便振替用紙の通信欄に「寄付」とご記入いただき、お払い込み下さい。何卒宜しくお願い申し上げます。郵便振替口座番号:01050−4−60318 加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年半以上経ちますが、まだ大震災後ではなく大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の最も基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しておりますが、お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施(法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える))に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。

 社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。本年も心の潤いと糧の補給にお立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                                合掌

                                法然院  梶田真章


「春季 伽藍内特別公開」

 4月 1日(土)〜 7日(金)

午前9時半〜午後4時

文化財保存協力料 500円

 方丈の重要文化財の襖絵、大書院の龍の襖絵、中庭の三銘椿〔花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿〕などをご鑑賞下さい。随時、法話もいたしております。聴講ご希望の方は当日の朝に法話開始の時刻を電話でお問い合わせ下さい。                     合掌


「松浦冬樹 アンコール 遺作《写真》展」

 4月 1日(土)〜 6日(木)

午前10時〜午後4時半

参加 無料

於 南書院


「池田久美子『天人樂』仏画展」

 4月 3日(月)〜 9日(日)

午前10時〜午後4時

無料

於 講堂


「灌佛会(かんぶつえ)(花まつり)」
兼ねて
「法然上人誕生会」

 4月 8日(土)

午後2時半

参加志納

事前申込制

 お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。準備の都合上、ご参詣いただける方は4月3日までに必ずお申し込み下さい。                   合掌

 灌佛会の前、午後2時から稚児行列を行いますので、お稚児さんを募集します(4歳〜小学生)。ご参加いただける方は4月3日までにお名前・性別・身長をお知らせ下さい。

 参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等)

 履物は各自ご用意下さい。

 ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」

 4月11日(火)

午前11時

参加 志納

於 本堂

 地震発生から6年1ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。


「朝日カルチャーセンター京都公開講座」
『佛教と出逢う』

4月12日(水)、5月31日(水)、6月7日(水)

午前10時半〜正午

講師:梶田真章

       4月12日    「ブッダ(釈尊)の教え」    

       5月31日    「ナーガルジュナ(龍樹)の教え」

       6月 7日    「ヴァスバンドゥ(世親)の教え」

於 朝日カルチャーセンター京都

(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 8,748円(3回)

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp


「寺島実郎著『シルバー・デモクラシー〜戦後世代の覚悟と責任〜』(*)を読む」

(*)岩波新書

第1回

 4月13日(木)

午後1時半〜3時45分

 「はじめに」、第1章「戦後民主主義の総括と新たな地平〜『与えられた民主主義』を超えて〜」、第2章「戦後世代としての原点回帰〜1980年という時点での自画像〜」を題材に語り合います。

 御参加いただける方はテキストを事前にお読み下さい。

於 本坊


「脳想パフォーマンス『赤手赤手』」

 4月15日(土)

午後7時(午後6時開演)

作・演:あたし よしこ

於 大書院

   物語舞手:あたし よしこ

   物語演奏:宮部らぐの(ギター)、吉川吉木(ベース)、伊藤 誠(ギター・サックス)

   照明・スタッフ:游魚、小松バラバラ

   記録映像:コヤマ エイジ

   チラシ写真:残照

参加料  ご予約 2000円  当日 2500円

ブログ「あたしよしこ50年計画」:http://4444atashi.blog56.fc2.com/

お問い合わせ・チケットご予約:atashi4444@yahoo.co.jp

     人形と身体で物語を舞う あたし よしこ ワールドをお楽しみ下さい。


「つむぎ 佐藤竜子」

 4月18日(火)〜23日(日)

午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)

無料

於 南書院

植物染め紬織着尺・帯

〒520−1223 滋賀県高島市安曇川町下小川385


「碧海寿広(おうみとしひろ)著『入門 近代仏教思想』(*)を読む」

第4回

(*)ちくま新書

 4月20日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)


「spectrum selection vol.4 @法然院」

 4月25日(火)〜30日(日)

午前10時〜午後5時(最終日は午後4時まで)

無料

於 講堂

参加作家


西村大樹

照本美幸

高木直之

渡邉順子

展示についてのお問い合わせは spectrum gallery まで

www.spectrumjapan.com

info@spectrumjapan.com

大阪市中央区瓦屋町1−6−2惣2階

06-6710-4648
090-8446-1296


20周年記念
「第241回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 4月26日(水)

午後3時〜6時

参加 御志納

於 本坊

ご予約不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

ご都合のよい時刻からご参加下さい。

第1部 午後1時半〜2時45分  呈茶    先着30名様に抹茶を呈上いたします。

第2部 午後3時〜3時半     おつとめ  本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第3部 午後3時半〜4時半    おはなし 「日本浄土教の僧の言葉で学ぶ佛教」
                       梶田真章

第4部 午後4時45分〜6時  「プラテーロと私」

                 文:J.R.ヒメネス、曲:M.C.テデスコ
                 出演 朗読:山下智子、ギター:溝淵仁啓(まさし)

午後6時半〜8時


「善気山念佛会 20周年記念懇親会」

参加料 2000円

準備の都合上、ご参加下さる方は4月20日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。


「第13回悲願会」

悲願に生きる菩薩行の実践

一切衆生の成佛を信じ、
被災者の悲しみに心を重ね、被災地の復興に関わる決意を表し、
各々が今後の生き方や社会のしくみ作りについて考える3日間

 5月 3日(水・祝)〜 5日(金・祝)

プログラムは調整中です。

決定次第ご案内を申し上げます。


「たまるまちこ展」

 5月9日(火)〜14日(日)

午前10時〜午後4時

木の椅子など

無料

於 講堂


「東北関東大震災 物故衆生月忌追悼法要」

 5月11日(木)

午前11時

参加 志納

於 本堂

地震発生から6年2ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「未来の福島こども基金」へ寄付させていただきます。


「寺島実郎著『シルバー・デモクラシー〜戦後世代の覚悟と責任〜』(*)を読む」

(*)岩波新書

第2回

 5月11日(木)

午後1時半〜3時45分

 第3章「それからの団塊の世代を見つめて〜21世紀に入っての二つの論稿〜」、第4章「2016年 参議院選挙におけるシルバー・デモクラシーの現実〜なぜ高齢者はアベノミクスを支持するのか〜」を題材に語り合います。

 御参加いただける方はテキストを事前にお読み下さい。

於 本坊


「第55回 法然院 夜の森の教室」
『《互いに思いやる》心の進化』

 5月14日(日)

午後6時〜8時(午後5時半開場)

於 方丈

お話:京都大学高等研究院特別教授・公益財団法人日本モンキーセンター所長 松沢哲郎先生

参加料 一般:1000円、高校生以下:無料

ご予約は法然院サンガまで


「碧海寿広(おうみとしひろ)著『入門 近代仏教思想』(*)を読む」

第5回

(*)ちくま新書

 5月18日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 志納(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~moricent/


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お問い合わせ

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