法然院サンガ: 340

法然院サンガからのご案内

N-0340-J

2021年 1月29日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内
並びに 
「法然院災害対策基金」へ御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 寒中お見舞い申し上げます。新型コロナウイルスの感染が東京都、愛知県、大阪府、福岡県を中心に全国的に再拡大し、感染拡大防止のため、京都府を含む11都府県に対し緊急事態宣言が行なわれ、2月7日まで緊急事態措置が実施され、境内でもほとんど参拝者の姿をお見かけしない日々が続いています。京都府でもPCR検査の陽性確認者数が100名を超える状況が続き、私もいつ自身が感染してもおかしくない日々を過ごしています。皆様方は、いかがお過ごしでいらっしゃいますか、心よりお見舞いを申し上げます。特に医療従事者の皆様方のご尽力には普段にも増して深い敬意と感謝を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。誰がいつ感染してもおかしくなく、感染しても入院できずに自宅療養を余儀なくされる方も多い状況の中、「あなたの所為で会社の信用が落ちた」「職場の同僚に謝るように」などと感染者に対する糾弾や差別が広がっているのは本当に悲しいことです。もしも身近に感染された方がおられましたら労りの言葉をかけ、感染者に病気による精神的負担以上の苦しみを与えることなく、一緒に悲しみ合ってこの状況を過ごしてまいりましょう。

 除夜の鐘には例年の半分以下の150名程の方々が参拝され、鐘を撞かれました。感染者の減少と医療機関相互の連携の進展により医療の逼迫状況が軽減されることを願っております。どうぞくれぐれもお大事にお過ごし下さい。

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約2420万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を貧困家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば活用させていただきます。

 東北地方太平洋沖地震と大津波、東京電力福島第一原子力発電所の事故から9年10ヶ月余り経ちますが、未だ大震災後ではなく、大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。佛(真理に目覚めた人)、法(真理・教え)、僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば一切衆生を目覚めさせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界(浄土)である極楽に往生し、佛の力で悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えられるだけ唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 まだ1年、あるいは2年は新型コロナウイルスと共存してゆかなければなりません。来年に延期された東京オリンピックの開催も危ぶまれる状況です。

 体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されご参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「朝日カルチャーセンター京都 講座」
『法然上人の教え〜他力本願とは〜』

 2月 3日(水)

午前10時半〜正午 

講師:梶田真章

於 朝日カルチャーセンター京都

(河原町通三条上ル東側 京都朝日会館8階)

受講料 3,300円

お申し込みは朝日カルチャーセンター京都(Tel.075-231-9693)へ

インターネット予約 http://www.asahi-culture.co.jp

この講座はオンライン受講も可能です。


 当日視聴できない場合も、講座後1週間限定で何度でも動画視聴が可能です。

 お申し込みは、朝日カルチャーセンター京都教室の
ホームページからお願いいたします。

 「善人が極楽に往生し、悪人は地獄にゆくと信じられていた時代に、誰でも『南無阿弥陀佛』を唱えれば、阿弥陀如来の本願の力によって極楽に往生させていただけると説かれた他力本願の教え。その現代における意味についてお話いたします。」  


「岸本葉子著『生と死をめぐる断想』(*)を読む」
第1回 

(*)中公文庫

 2月 4日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 序章「死をそばに感じて生きる」、1章「『知』の人の苦しみ」を題材に語り合います。

参加料は御志納です。

テキストをお持ちでない方は別に880円が必要です。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌追悼法要」

 2月11日(木・祝)

午前11時

参加料 御志納

於 本堂

 地震発生から9年10ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「涅槃会(ねはんえ)」

 2月15日(月)

午前10時半

事前申込制

於 本堂

 お釈迦さまの入滅を偲び、本堂に涅槃図を掲げて法要を厳修し、経蔵の釈迦如来像に参拝いたします。

 準備の都合上、ご参詣いただける方は2月11日までに必ずお申し込み下さい。

                                  合掌


「寺西重郎著『日本型資本主義〜その精神の源〜』(*)を読む」
第5回 

(*)中公新書

 2月18日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に950円が必要です。)


「法然院森のセンター」
『観察の森づくり』
ワンデイ・森仕事
〜学びとくつろぎの森を取り戻そう〜

 2月21日(日)

午前10時半〜午後4時頃

雨天の場合は23日(祝)に実施

 森から受け取るべき様々な恩恵。次世代もお寺の森に学び続けることができるよう台風で荒れた麓の森を整備し、未来に向けて植樹を行います。


(講師)吉野浩樹さん(森林インストラクター)   

(定員)15名程度

(対象)高校生以上

(参加費)500円

(持ち物)昼食、水筒、メモ帳・筆記具、帽子、雨具、その他、防寒対策など

法然院森のセンター前で集合、解散です。

当日の体調確認、マスクのご着用など宜しくお願いいたします。

ご参加の申し込みは、フィールドソサイエティーまでお願いいたします。
Tel.075-752-4582
Fax.075-752-4583
e-mail:moricent@deluxe.ocn.ne.jp]


「第287回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 2月26日(金)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部  午後3時〜3時半

     おつとめ

     本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。

第2部  午後3時半〜4時半

     おはなし

     おはなし 「『浄土勤行式』を読む その3」 梶田真章

第3部  午後4時45分〜5時45分

     落語会   出演 桂 鯛蔵さん(塩鯛師匠の二番弟子)


「呼応する音楽 アラブ音楽とCeltic Music」

2月27日(土)

午後6時(午後5時半開場) 

出演


アラブ音楽


秦 進一(アラブバイオリン)
加藤吉樹(ウード)
永田充(ダルブッカ)


Celtic Music


さいとうももこ(フィドル)
赤澤 淳(ブズーキ)
トシバウロン(バウロン)

参加料 3000円
(小学生以下は無料)

ご予約
https://arabicandceltic.peatix.com/

お問い合わせ
tokyoirishcompany@gmail.com
(本岡さんまで)


「第65回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『選択本願念佛集』を読む その5
第4章

 2月28日(日)

午後3時〜6時

於 本坊

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会  講師:梶田真章

            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、e-mailにて法然院サンガまで

テキスト『選択本願念仏集』(阿満利麿 訳・解説、角川ソフィア文庫)を購入される方は、
別に700円が必要です。


「岸本葉子著『生と死をめぐる断想』(*)を読む」
第2回

(*)中公文庫

 3月 4日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第2章「スピリチュアリティの潮流」を題材に語り合います。

参加料は御志納です。

テキストをお持ちでない方は別に880円が必要です。


「東北関東大震災 物故衆生11回忌 追悼法要」  

3月11日(木)

午前10時半 

参加 御志納

於 本堂

午前11時15分

「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

                             於 鐘楼

 ご参詣の皆様方に一打ずつ鐘を撞いていただきます。

午前11時45分〜午後0時半

「追悼演奏」筑前琵琶:片山旭星

                             於 庫裏玄関

 地震発生から10年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。志納されたお金は、「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。

 上記の行事にご参加の方々には、折詰弁当をお持ち帰りいただきますので、ご参加いただける方は、3月7日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。合掌


2021年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 5月 3日〜 5日 「第21回 悲願会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月 1日〜 7日 「秋季伽藍内特別公開」

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689   Fax. 075-752-1083
E-mail:Byakurenja@aol.com
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: byakurenja1212@gmail.com