法然院サンガ: 358

法然院サンガからのご案内

N-0358-J

2022年 8月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 今夏も毎朝25輪の木槿を集める日々が続いています。新型コロナウイルスの感染者数が再び増え、第7波の真只中です。未だ先の見通しの立たない不自由な暮らしを強いられ、不安な日々をお過ごしのことと存じます。酷暑、猛暑、炎暑、お見舞い申し上げます。

 医療従事者の皆様方のご尽力には深い敬意と感謝を抱き、他界された方々には心から哀悼の意を表し、『南無阿弥陀佛』を唱えています。誰がいつ感染するか分からない状況の中、今後も出来るだけ感染しないよう感染していただかないよう過ごしてゆくしかありません。感染者の減少と医療の逼迫状況の軽減を願っています。世界では戦争により図らずも命を落とす方、食糧不足により飢餓に苦しむ方が後を絶たず、心痛む日々が続きます。どうぞお大事にお過ごし下さい。合掌

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3170万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので、御家庭で余っている食品(菓子・果物・米・海苔・醤油・油など)をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの8年間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に273回、送らせていただきました。誠にありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、本年5月3日〜5日に勤めた第23回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から11年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味します。800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力〔他力〕によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施〔法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)〕に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 感染拡大の防止に留意しつつ下記の行事、集いを執り行います。体調に留意され、マスクをご着用の上、入口で手指を消毒されて御参加下さい。今後の感染状況の変化によりましては行事、集いを延期または中止することもございますので、ご参加いただける方は実施の有無を直前にご確認下さい。


「千葉雅也著『現代思想入門』(*)を読む」
第3回

(*)講談社現代新書

 8月 4日(木)

午後1時半〜3時45分

参加料御志納

於 本坊

 第5章 精神分析と現代思想〜ラカン、ルジャンドル〜、 第6章 現代思想のつくり方、  第7章 ポスト・ポスト構造主義、付録 現代思想の読み方、おわりに 秩序と逸脱 を題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

テキストをお持ちでない方は、別に 950円が必要です。


「法話『盂蘭盆会のこころ〜佛教と先祖教〜』」

 8月 7日(日)

午後1時半〜2時半 

梶田真章

参加料 御志納

於 本坊


「木のイス展 たまるまちこ」

 8月 9日(火)〜14日(日)

午前10時半〜午後4時 

無料

於 講堂


「東北関東大震災 物故衆生 盂蘭盆 追悼法要」

8月11日(木・祝) 午前11時

参加料 御志納

於 本堂

 地震発生から11年5ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


「今枝由郎著『ブッダが説いた幸せな生き方』(*)を読む」
第7回
(最終回)

(*)岩波新書

 8月18日(木)

午後1時半〜3時45分

於 本坊

講師:梶田真章

参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に900円が必要です。)


「第13回生活保護問題オンライン議員研修会 特別企画」
鼎談
人新世の『貧困論』とコモンの役割

 8月20日(土)

午後1時半〜4時 

リアル会場とオンラインのハイブリッド方式

於 方丈

斎藤幸平さん
(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

雨宮処凛さん
(作家・活動家・反貧困ネットワーク世話人)

尾藤廣喜さん
(弁護士、生活保護問題対策全国会議代表幹事)

リアル会場の定員は50名

参加費 1000円

主催:生活保護問題対策全国会議・全国公的扶助研究会

お問い合わせは、以下まで

seihokaigi@gmail.com

お申し込みは、
第13回生活保護問題オンライン議員研修会のホームページからお願いいたします。


NHK・Eテレ
「こころの時代」
シリーズ『歎異抄』にであう 無宗教からの扉(5)
『不条理を生き抜くために』

 8月21日(日)

午前5時〜6時

(再放送は8月27日(土)午後1時〜2時)

講師:明治学院大学名誉教授 阿満利麿(あま としまろ)先生

 4月から9月まで6回に亘って我が師が『歎異抄』を題材に法然・親鸞が説かれた人間観に基づく生き方について 語られています。テキストは書店と法然院で購入できます。是非ご視聴下さい。お薦めいたします。
                            合掌 梶田真章


 「地蔵盆(じぞうぼん)おつとめ」

8月24日(水)

午後2時

おやつ・福引・大道芸

参加料 御志納

於 本堂

 佛・菩薩にはそれぞれの縁日(有縁日)があり、薬師如来は8日、阿弥陀如来は15日、観音菩薩は18日、 大日如来・不動尊は28日とされています。地蔵菩薩の縁日は24日で、特に8月(旧暦では7月)24日を 地蔵盆と称し、年中行事の一つとして地蔵菩薩を讃え、感謝する法要を厳修します。

 参詣者が輪になって、大きな数珠を回しながら『南無地蔵大菩薩』と唱え、お地蔵さまの徳を讃えます。

 お子さま連れで多数ご参詣下さい。勿論、大人の方のみのご参詣も歓迎いたします。

 法要終了後は、おやつ呈上・福引に続き、大阪から「遊びの玉手箱」の皆様をお迎えし、大道芸をお楽し みいただきます。準備の都合上、ご参加いただける方は8月20日までに法然院サンガへお申込み下さい。


「第305回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 8月26日(金)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時 〜 3時半

おつとめ

本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部 午後3時半〜4時半

おはなし

「法然上人の言葉で学ぶ佛教 その4」  梶田真章


第3部 午後4時45分〜5時45分

朗読

「怪談『牡丹灯籠』より『於露新三妖噺(おつゆしんざあやしのはなし)』」

出演 まつむら眞弓さん(東映の俳優)


「『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第九番』上映会」

 8月28日(日)

午後1時半〜3時33分 

鑑賞料 500円 

於 本坊

監督

龍村 仁


共同監督・制作統括

龍村ゆかり


撮影

米田 元、赤平 勉、夏海幸造


出演

小林研一郎(指揮者)

スティーヴン・ミズン(認知考古学者)、本庶 佑(分子生物学者)

定員は40名です。

満席になり次第、締め切ります。

ご参加のお申し込みは法然院サンガまで


稲田豊史(とよし)著
「『映画を早送りで観る人たち』
(*)を読む」
第1回

(*)光文社新書

 9月 1日(木) 

午後1時半〜3時45分 

序章〜第3章を題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

於 本坊

テキストをお持ちでない方は別に990円が必要です。


「第71回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾」
『念佛者の風情』

 9月 4日(日)

午後3時〜6時 

於 本坊

午後3時〜3時20分  念佛一会(いちえ)

            本堂にて念佛を唱えます。

午後3時半〜6時    講話会

            講師:阿満利麿先生

            後半は対話によって深めます。

参加料 1000円(当日、お納め下さい。)

お申し込み:電話、E-mailにて法然院サンガまで


「東北関東大震災 物故衆生 月忌 追悼法要」

 9月11日(日)

午前11時

参加料 御志納

 地震発生から11年6ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 御志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


阿満利麿著
「『歎異抄にであう 無宗教からの扉』
(*)を読む」
第1回

(*)NHK出版

 9月15日(木)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。)


2022年の主な行事予定


*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)

 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 7月下旬      「善気山遊びの寺子屋〜おてらでなんかやったはる〜」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」(午前9時半〜午後4時)

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月21日〜23日 「第22回 悲願会」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜の鐘」


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2022年 8月 1日 

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050?4?60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

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