法然院サンガ: 377

法然院サンガからのご案内

N-0377-J

2024年 3月 1日更新

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 余寒お見舞い申し上げます。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染者が増え、皆様の身近な方にも感染者がおられる状況と存じます。今後も油断することなく感染が拡大しないように配慮しながら過ごしてゆきたく存じます。ロシアによるウクライナ侵攻開始から2年余り経ちましたが戦火は収まらず、イスラエルとハマスの戦闘でパレスチナのガザ地区の市民が虐殺され続けています。お釈迦さまの教えである「愛は地球を救わない。自己愛が他者との諍いの原因、国民の絆や愛国心が戦争の原因である」を改めて実感する日々です。ウクライナやパレスチナに限らず、ミャンマー、ウィグル自治区など戦争・紛争により図らずも命を落とす方、食糧不足により飢餓に苦しまれる方が後を絶たず、心痛む日々が続きます。お大事に過ごし下さい。                         

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3880万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの10年1ヶ月間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に353回、送らせていただきました。ありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、昨年11月27日〜29日に勤めた第26回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から12年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。

 800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


 今後予定している行事と催しは以下の通りでございますが、感染再拡大の状況の推移によっては延期または中止を余儀なくされることもあるかと存じますので、ご参加の直前に予定通り開かれるかどうかをご確認下さい。      合掌


第77回 善気山専修(せんじゅ)念佛塾
「法然上人の言葉」

 3月 3日(日)

午後3時〜6時

午後3時〜3時20分


           念佛一会(いちえ)  本堂にて念佛を唱えます。


午後3時半〜6時


           講話会  講師:梶田真章

           後半は対話によって深めます。

阿満利麿先生は参加されません。

参加料:1000円
(当日、お納め下さい。)


「当院 第三十世 遊哲峰雄和尚(*)40周忌 法要」

(*)1924〜1984

 3月 7日(木)

午前10時半 

参加料 御志納

「法話『法然院を預かって40年の節目に』」

午前11時

梶田真章

あと、軽い昼食を呈上いたします。

準備の都合上、ご参加下さる方は2月末日までにお申し込み下さい。

「住職就任40年 懇親会」

午後6時半

会費 2000円

ご参加下さる方は2月末日までにお申し込み下さい。


「つらつら椿」
Vol.4

 3月 9日(土)

午後4時半(4時開場) 

於 本坊

箏・三絃:伊藤志野

曲目


八段の調べ(箏本手・箏替手)

伎芸天(三絃・箏)

すり鉢・連木・せっかい(三絃・三絃・三絃)

さらし(三絃・三絃)

ゲスト


箏・三絃:梅辻理恵、三絃:小池典子

入場料 2500円(当日 3000円)

お申し込み・お問い合わせ:伊藤志野さん まで
Tel.072-683-6733
e-mail:mail@shinonone.com
HP http://shinonone.com


「東北関東大震災物故衆生14回忌追悼法要」

 3月11日(月)

午前10時半 

参加料 御志納

於 本堂

午前11時15分

「東北関東大震災の被災地に向けて追悼と希望の鐘を鳴らす」

一打ずつ鐘を撞いていただきます。

於 鐘楼

午前11時45分〜午後0時半

「追悼演奏」

筑前琵琶:片山旭星

於 庫裏玄関

 地震発生から13年。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。

準備の都合上、ご参加下さる方は、
3月7日までに法然院サンガまでお申し込み下さい。


「善導大師(613〜681)1344回忌 法要」

 3月14日(木)

午前11時 

 中国浄土教の大成者で、法然上人が「偏(ひとえ)に善導一師に依る」と仰がれた善導大師のご命日に当たり、法要を厳修いたします。

 粗餐呈上いたします。

 準備の都合上、ご参詣いただける方は、3月11日までに電話、ファックス、
E-mailでお申し込み下さい。


内田 樹・中田 考・山本直輝
「『一神教と帝国』(*)を読む」
第2回

(*)集英社新書

 3月14日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第3章、第4章を題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。)


「能登半島地震復興支援上映会『一献の系譜』上映会」

 3月17日(日)

午後1時15分〜3時15分
(1時開場)

 能登という風土が醸し出す、酒造りの世界を追ったオムニバスドキュメンタリー映画です。

監督


石井かほり

ナレーション


篠原ともえ

企画:能登杜氏の里交流創出委員会、徳力 暁

参加費:2000円(小学生以下 1000円)

収益は「真宗大谷派金沢災害支援ネットワーク」に寄付いたします。


阿満利麿著
「『唯信鈔文意(ゆいしんしょうもんい)(*)』を読む」
第2回 

(*)ちくま学芸文庫

 3月21日(木)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は、別に1100円が必要です。)


「第27回 善気山文化塾」
対談『街場の居場所論』

 3月24日(日)

午後3時〜5時
(2時半開場) 

於 本坊

内田 樹(思想家・フランス文学者・武道家・エッセイスト・翻訳家)

X

森田真生(独立研究者)

定員 150名

満席になり次第締め切ります。 

参加料:一般 1000円 大学生 500円 高校生以下は無料


「第324回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 3月26日(火)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

お申し込み不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時〜3時半


    おつとめ

    本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部 午後3時半〜4時半


    おはなし

    初めての佛教 その14 『観無量寿経』その2」 梶田真章


第3部 午後4時45分〜5時45分


    「アーリー・ミュージック・コンサート」

     ソプラノ:平井満美子、リュート:佐野健二


「第78回 遊心会」
『誕生寺への旅』

3月28日(木)〜29日(金) 

 久しぶりに法然上人が誕生された地に創建された誕生寺への参拝を計画いたしました。ご参加をお待ち申し上げております。

集合時刻・場所


3月28日(木) 午前7時30分 京都市営銀閣寺駐車場


利用交通


貸切バス(ヤサカ観光バス)


訪問先


 3月28日


浄土寺(兵庫県小野市)、
津山市内で昼食、那岐山菩提寺(岡山県奈義町)(法然上人ご修行の地)


3月29日


誕生寺(岡山県久米南町)、
岡山市内で昼食、特別史跡 旧閑谷(しずたに)学校(岡山県備前市)


解散時刻・場所


3月29日(金)午後6時半頃 京都市営銀閣寺駐車場にて


宿泊


休暇村蒜山高原(岡山県真庭市蒜山)
温泉展望大浴場から蒜山や牧場風景を眺められます)
Tel.0867-66-2501


参加料


お一人 45000円(三人あるいは四人部屋)
二人部屋ご希望の場合は、お一人 50000円

ご参加のお申し込み


 3月11日までに電話・ファックス・メールにて代表参加者名と参加人数、二人部屋ご希望の有無をご連絡下さい。

 参加料を下記までお振込み下されば、お申し込み確定となります。


お振込先(1)

三菱UFJ銀行 聖護院(しょうごいん)支店 普通預金 口座番号0046570 

口座名義 宗教法人 本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


お振込先(2)

郵便振替口座 口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名 本山獅子谷法然院


「『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第三番』上映会」 

 3月30日(土)

午後1時半〜4時 

於 本坊

監督


龍村 仁

出演


  出演:星野道夫(写真家)

フリーマン・ダイソン(理論物理学者)

ナイノア・トンプソン(海洋冒険家) 他

鑑賞料 一般 1000円  大学生 500円  高校生以下は無料

定員 50名

満席になり次第、締め切ります。お申し込みは法然院サンガまで


「法然院 春季伽藍内特別公開」

4月1日(月)〜7日(日)

午前9時半〜午後4時 

入山料:大人 800円 大学生 400円 高校生以下は無料

  方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象筆の襖絵、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿(花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿)などをご鑑賞下さい。

 随時、住職による法話がございます。法話の時刻は変わります。当日の朝に法話の時刻をお問い合わせ下さい。


2024年の主な行事予定


 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜会」

*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2024年 3月 1日

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
TEL: 075-771-2420 FAX: 075-752-1083
E-mail: byakurenja1212@gmail.com