法然院サンガ: 378

法然院サンガからのご案内

N-0378-J

2024年 3月30日更新
2024年 4月24日追加

法然院サンガ

法然院サンガからの御案内と御寄付のお願い

南無阿弥陀佛。

 昨春は数多くの椿を愛でることができましたが、今春は咲き出すのが遅く、蕾の数も少ないようです。新型コロナウイルスやインフルエンザの感染者が多く、皆様の身近な方にも感染者がおられる状況かと存じます。感染が拡大しないように配慮しながら過ごしてゆきたく思います。ロシアによるウクライナ侵攻開始から2年余り経ちましたが戦火は収まらず、イスラエルによりパレスチナのガザ地区の市民が虐殺され続けています。お釈迦さまの教え、「愛は地球を救わない。自己愛が他者との争いの原因、国民の絆や愛国心が戦争の原因」を改めて実感する日々です。ウクライナやパレスチナに限らず、ミャンマー、ウィグル自治区など戦争・紛争により図らずも命を落とす方、食糧不足により飢餓に苦しまれる方が後を絶たず、心痛む日々が続きます。                         

 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金(一口1万円で目標は1億円)を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約3910万円となっております。誠に有り難く存じております。受入口座は下記の通りです。引き続き宜しくお願い申し上げます。既にお納めいただいた方はどうぞご放念下さい。合掌

  京都銀行  銀閣寺支店  普通預金  口座番号:0436184 
  口座名義:宗教法人 法然院

 御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油など〕をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの10年1ヶ月間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に353回、送らせていただきました。ありがとうございます。

 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から、昨年11月27日〜29日に勤めた第26回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」(法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間等)を開きました。発災から12年を経ても被災地(特に福島県浜通り)の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。

 原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。

 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。

 800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせていただけるから、『南無阿弥陀佛』と唱えて生きよ。」と教えられました。信心を定めて『南無阿弥陀佛』と唱えるのではなく『南無阿弥陀佛』と唱えていると信心が定まってゆくのです。法然上人の佛教では『南無阿弥陀佛』を唱えながら、この世で何を願い如何に実践して生きてゆくのかは個々の意思に任されています。

 新型コロナウイルスの感染拡大により他の出来事についての情報に接する機会が減っておりますが、世界では出口の無い戦い、痛ましい事件が続き、日本では未曾有の震災が継続しております。お釈迦さまが説かれた縁起(生かされて生きている)という真理を実感し、心に余裕のあるときには慈悲(生きとし生けるものに対する分け隔ての無い大いなる友愛と心を重ねる同情)の精神に基づき、他人ではなく仲間とともに生きる社会であるという意識を持って、拘らず、返礼を求めず、生かされていることの感謝の表現として、出来るときに、出来る対象に、出来るかたちで、布施<法施(佛教を説く)・財施(金品を差し出す)・無財施(柔和な顔、身体を他者のために使う等)・無畏施(安心を与える)>に代表される菩薩行を実践することを理想としつつ、煩悩にまみれ、善悪ではなく損得ばかり考えて生きている自己中心的な己の現実を見つめながら、法然院という場をお預かりし、信心の確立、学び、安らぎ、出会いの場として皆様方と集い、少しでも心豊かに暮らせる社会となりますよう、法然上人の教えの現代的意義を説いてまいりたく存じます。社会的役割を担って生きることが現代における生きがいとなっておりますが、寺は参っていただく処ではなく、会社では肩書があり、家に帰られても家での役割に押し潰されそうな時に、肩書や役割を外して帰って来ていただき、慈悲に溢れる佛と向き合い、楽になっていただく処です。

 心の潤いと糧の補給に体調に留意されつつ、お立ち寄り下さい、「阿弥陀さん、ただいま!」と。

                               合掌

                          法然院  梶田真章


「『地球交響曲(ガイア シンフォニー)第三番』上映会」 

 3月30日(土)

午後1時半〜4時 

於 本坊

監督


龍村 仁

出演


  出演:星野道夫(写真家)

フリーマン・ダイソン(理論物理学者)

ナイノア・トンプソン(海洋冒険家) 他

鑑賞料 一般 1000円  大学生 500円  高校生以下は無料

定員 50名

満席になり次第、締め切ります。お申し込みは法然院サンガまで


「法然院 春季伽藍内特別公開」

 4月 1日(月)〜 7日(日)

午前9時半〜午後4時 

入山料:大人 800円 大学生 400円 高校生以下は無料

  方丈の重要文化財の襖絵、堂本印象筆の襖絵、大書院の龍の襖絵、見頃の中庭の三銘椿(花笠椿・貴(あて)椿・五色散椿)などをご鑑賞下さい。

 随時、住職による法話がございます。法話の時刻は変わります。当日の朝に法話の時刻をお問い合わせ下さい。


「灌佛会(かんぶつえ)(花まつり)兼ねて 法然上人誕生会」

 4月 8日(月)

午後2時半 

参加料 御志納

 お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、本堂内に安置した誕生佛に境内に咲く椿などの花を供え、甘茶をかけていただきます。法然上人のお誕生日(4月7日)のお祝いも行ないます。ご友人等お誘い合わせの上、ご参詣下さいますようご案内を申し上げます。

 準備の都合上、ご参詣いただける方は3月31日(金)までに必ずお申し込み下さい。                                 合掌

 灌佛会の前、午後2時から稚児行列を行いますので、お稚児さんを募集します(4歳〜小学生)。

 ご参加いただける方は3月31日までに、お名前・性別・身長をお知らせ下さい。 

参加料:お一人 3000円(貸衣装代・記念写真代等) 

履物は各自ご用意下さい。

ご参加いただけるお子さまと保護者の方は、当日午後1時半までにお越し下さい。


「東北関東大震災 物故衆生 月忌追悼法要」

 4月11日(木)

午前11時 

参加料 御志納

於 本堂

 地震発生から13年1ヶ月。追悼や復興への決意を何らかの形で表現されたい方はお集まり 下さい。

 志納されたお金は「いわき放射能市民測定室たらちね」へ寄付いたします。


内田 樹・中田 考・山本直輝
「『一神教と帝国』(*)を読む」
第3回

(*)集英社新書

 4月11日(木)

午後1時半〜3時45分 

於 本坊

 第5章から最後までを題材に語り合います。

テキストを事前にお読み下さい。

参加料 御志納

(テキストをお持ちでない方は別に1000円が必要です。)


「浄土宗開宗850年特別展『法然と極楽浄土』」

 4月16日(火)〜 6月 9日(日)

午前9時半〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)

休館日:月曜日、5月7日(火)

4月29日(月・祝)と5月6日(月・休)は開館

於:東京国立博物館 平成館 特別展示室(上野公園)

観覧料金:一般 2100円、大学生 1300円、高校生 900円、中学生以下は無料


「つむぎ 佐藤竜子」

 4月17日(水)〜21日(日)

午前10時〜午後5時
(最終日は午後4時まで)

植物染め紬織着尺・帯

賛助出品:宮本徳子(彫金)

鑑賞無料

於 南書院


「親鸞著・阿満利麿解説『唯信鈔文意(もんい)』(*)を読む」
第3回

(*)ちくま学芸文庫

 4月18日(木)

午後1時半〜3時45分

講師:梶田真章

参加料 御志納
(テキストをお持ちでない方は別に1100円が必要です。)


「日本仏教讚仰会主催 佛教セミナー」
『専修念佛者として生きる』

 4月20日(土)

午後1時半〜3時 

講師:梶田真章

会場:新国際ビル9階 日本交通協会会議室916号

東京都千代田区丸の内3丁目4ー1

地下鉄「有楽町」駅D3出口直結
JR「有楽町」駅 国際フォーラム出口 徒歩2分
地下鉄「日比谷」駅 B3出口から徒歩2分
JR「東京」駅から地下通路にてアクセス

Tel.03-3216-2200]

聴講費:1000円
(当日の受付にてお納め下さい。)

事前のお申し込みは不要です。


ペルーのフォルクローレ『フローレス・デュオ』

韓国伝統芸能と現代の融合『チングドゥル』
joint concert

 4月20日(土)

午後2時(1時15分開場)

於 本堂

NO BOADER LOVE & PEACE

遊合芸能親舊達/チングドゥル


趙 恵美(チョウ ヘミ)・パク ウォン・朴 貞任(パク チョンイム)

Florez Duo(フローレス・デュオ)


ヘスス・フローレス、フレディ・フローレス

一般・大学生 4500円、中高校生 2000円、小学生以下 無料

定員 100名
(満席になり次第締め切ります。)

公演に関するお問い合わせ・ご予約


kitgenkid@gmail.com(水口)
みなくち(Tel.080-3820-3309)
孫恵文(Tel.080-4244-2891)
パクウォン(Tel.090-1244-5704)
フレディ(Tel.080-3118-7121)


「第325回 善気山念佛会(ぜんきさんねんぶつえ)」

 4月26日(金)

午後3時〜5時45分 

参加料 御志納

於 本坊

お申し込み不要です。プログラムの一部へのご参加も歓迎いたします。

第1部 午後3時〜3時半


    おつとめ

    本堂でご一緒にお経と念佛を唱えます。


第2部 午後3時半〜4時半


    おはなし

    「『阿弥陀佛の物語を聞く』その1」 梶田真章


第3部 午後4時45分〜5時45分


    落語  出演:桂 鯛蔵 さん(塩鯛師匠の二番弟子)


2024年 4月24日追加

「いのちの岐路に立つ『核を抱きしめたニッポン国』上映会」

4月27日(土)

午後2時〜5時半(1時半開場)

於 本坊

         午後2時     避難者アピール  

         午後3時5分   映画上映   

         終了後      アフタートーク

監督


原村政樹


プロデューサー


矢間秀次郎


撮影


一之瀬正史

原村政樹


語り


中村敦夫

参加料 2000円(パンフレット付)

要申込、メールにて氏名・住所・電話番号を明記、先着60名〆切

主催:水の映像フォーラム(Tel.042-381-7770)

e-mail:h-yazama@oregano.ocn.ne.jp

共催:原発賠償関西訴訟原告団(代表:森松明希子)


「一日授戒会(いちにちじゅかいえ)」

 4月29日(月・祝)

午前9時半〜午後4時半 

 当院では30年余り前から毎年1回「一日授戒会」を開いておりますが、本年も厳修いたします。

 「授戒会」とは佛教徒としての生活規則である戒を授ける法会(ほうえ)であり、受者には佛弟子としての名である戒名(漢字二文字)が授与されます。

 既に戒名をお持ちの方も佛教徒としての自覚を高める機会としてご参詣下さい。椅子席にてご参加いただけます。

 

冥加料:1名 5000円 以上(当日ご持参下さい)

昼食代・記念品代を含みます。

お申し込みは4月19日までに、メール、ファックス、葉書でお願いいたします。

既に戒名をお持ちの方はお知らせ下さい。


2024年の主な行事予定


 2月15日     「涅槃会」

 3月14日     「善導大師忌」

 4月 1日〜 7日 「春季伽藍内特別公開」

 4月 8日     「灌佛会(花まつり)」

 4月29日     「一日授戒会」

 6月25日     「中興第1世 萬無和尚忌」

 7月25日     「放生会(ほうじょうえ)」

 8月24日     「地蔵盆」

 9月10日     「廣布薩(こうふさつ)」

11月10日     「中興第2世 忍澂和尚忌」

11月18日〜24日 「秋季伽藍内特別公開」

12月 8日     「成道会」

12月31日     「除夜会」

*毎月26日     「善気山念佛会」(12月を除く)


特に記載のない限り、会場は法然院です。

ご予約は24時間、電話、FAX、E-mailにて承ります。

2024年 3月 1日

〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 法然院 内
法然院サンガ

Tel. 090-1899-3689
Fax. 075-752-1083
E-mail:byakurenja25@docomo.ne.jp
または
E-mail:byakurenja1212@gmail.com
法然院のホームページ http://www.honen-in.jp/
法然院森のセンターのホームページ http://fieldsociety.la.coocan.jp/


郵便振替口座

口座記号番号:01050ー4ー60318

加入者名:本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)


ゆうちょ銀行 一〇九(イチゼロキュウ)店

当座預金 口座番号:0060318

名義:本山獅子谷法然院


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お問い合わせ

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