法然院サンガ: 391
法然院サンガからのご案内
N-0391-J
2025年 4月30日更新
法然院サンガ
南無阿弥陀佛。 新緑にシャクナゲ<石楠花>が彩りを添える候となりました。皆様方はいかがお過ごしでいらっしゃいますか。新型コロナウイルスの感染が拡大しないように配慮しながら過ごしてゆきたく思います。くれぐれもお大事にお過ごしください。 ロシアによるウクライナ侵攻開始から3年2ケ月経ちますがトランプ大統領の復活により、どのような形の終戦になるか予断を許さない状況です。ハマスとイスラエルの戦争は停戦とは名ばかりでイスラエルによるガザ地区への攻撃は続いています。ウクライナやパレスチナに限らず、戦争・紛争により図らずも命を落とす方、食糧不足により飢餓に苦しまれる方が数多く、心痛みます。 このような状況ですが、引き続き「法然院 災害対策基金<一口1万円で目標は1億円>を積み立てております。現在まで賜わりました御寄付は約4270万円となっております。受入口座は下記の通りです。宜しくお願い申し上げます。
京都銀行 銀閣寺支店 普通預金 口座番号:0436184
御本尊に供えられた菓子や果物を困窮家庭におすそ分けする「おてらおやつクラブ」にも協力しておりますので御家庭で余っている食品〔菓子・果物・米・海苔・醤油・油等〕をお届け下されば活用させていただきます。皆様がお届け下さった食品は、これまでの11年2ケ月間で困窮家庭や困窮家庭を支援されている団体に393回、送らせていただきました。ありがとうございます。 おかげさまで茶室「如意庵」の修復工事は3月11日に完了いたしましたが、他にも修理が必要な箇所が多数ございますので費用をご支援いただける方は下記までお振込み賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。既に御寄付を賜りました皆様方には心より御礼申し上げます。
京都銀行 銀閣寺支店 普通預金 口座番号:0865232
2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方から関東地方の太平洋沖を震源域とするマグニチュード9.0の地震と津波による東日本大震災により他界された方々、更には犬・猫・水族館の魚など、ヒト以外の動植物を含む一切衆生の成佛を信じるために地震の翌日から「東北関東大震災物故衆生之霊」の位牌を安置して念佛を唱え、毎月11日には追悼法要を厳修しております。2011年5月1日〜7日に勤めた第1回「悲願会」から昨年11月27日〜29日に勤めた第28回「悲願会」まで被災者に心を重ね被災地の復興に関わる決意を表す「悲願会」<法要、コンサート、茶席、バザー、美術作品の展示、対話の時間など>を開きました。発災から12年を経ても被災地<特に福島県浜通り>の復興は未だ道半ばにも届かず、大震災後ではなく未だ大震災真只中の日本です。原子力発電は、たとえ発電所における事故がなくとも、ウラン採掘によりオーストラリアの先住民の居住地など鉱山周辺の大地を汚染し、発電所で働く作業員の方々に放射線による被曝を日常的に強い、膨大な時間に亘って廃棄できない放射能汚染物質を管理し続けなければならないという、人類を含め、地球上の生き物とは共存できない事業です。私は、福島第一原子力発電所の事故以降、原子力発電所の無かった日本に戻ることに明日への希望を見出したいと思います。 サンガはサンスクリットで共同体を意味し、漢訳では僧伽(そうぎゃ)、略が僧です。従って僧は出家者個人を表す言葉ではなく、佛教を信じ、実践する人々の集いを意味しました。ブッダ・佛(真理に目覚めた人)、ダルマ・法(真理・教え)、サンガ・僧の三宝を敬うことが佛教者の基本的な態度として定められておりますが、僧を敬うとは仲間を大切にすることを意味しています。 800年前に法然上人(1133〜1212)は、「どんな人間でも『南無阿弥陀佛』と唱えれば、一切の生きとし生けるものを佛に成らせる阿弥陀佛の本願の力(他力)によって阿弥陀佛が建立した清らかな世界〔浄土〕である極楽に往生(往き生まれること)し、阿弥陀佛のお導きによって悟らせて |